Rakhine州で大規模衝突

　私が科研費書類書いている間に世間はいろいろ動揺中。Burmaでは6月以来の大規模暴力騒擾発生，56名死亡確認。

BBC　Burma Rakhine clashes death toll at 56 - state officials 25 October 2012

　日曜以来，Burma／MyammarのRakhine州で仏教徒とムスリムとの間で衝突，少なくとも56名が死亡し，1000軒以上の家屋が放火炎上した模様。夜間外出禁止令が出ているにもかかわらず，少なくとも二つの町で夜間にも殺害事件が発生しているとのこと。これは6月に非常事態宣言state or emergency（なにしろ90名が死亡したのだ）が出されて以来，最大の事件である。

　今回の事件が何で突発したのかは不明。

　事件現場として挙げられているのは，まずRatha Taung township。これがKyauk Taw townshipに波及，こちらでは治安組織が銃器を使用したという。Rakhineの広報担当官Win MyaingがBBC Burmeseに木曜，言うところでは，日曜以来死者は56名に達した。

　家屋への放火もあり，警察はMin Bya及びMrauk Ooに追加配備され，ここは戒厳令下にある。

　発端として挙げられているのは5月の強姦事件だ。仏教徒の女性が三人のムスリムに強姦されたという事件。で，暴徒がそこらのムスリム10人ばかりを血祭りにあげた（もちろん，強姦事件自体には無関係である）。そしたら無論，報復行動は激化するであろうというもの。

　6月には騒擾は州レベルにいたり，死者90名ほどに達する。8月にはRakhine地方の騒擾への調査団派遣もあったが，緊張は解けてはいなかったわけだ。


　いや，厳しいねえ…。

　今回の暴力騒擾発生を報じる記事は：

BBC　Burma Rakhine violence: Three killed in clashes 22 October 2012

　発端は不明だが3名死亡，という記事だ。