空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

三沢市を米中将が訪問

2008-10-31 18:22:31 | Newsメモ
 青森三沢市の三沢基地(日本語版Wikipedia)を在日米軍司令官エドワード・ライト中将が訪問。中将側からは置時計を贈られ,市は返礼として地域の代表的な工芸品「八幡馬(やわたうま)(日本語版Wikipedia)」を贈ったという:

河北新報 在日米軍トップに記念品 三沢市、餞別批判のさなか 2008年10月31日金曜日

 …なにか問題が?
 相手が訪問の際の手土産を忘れない気遣いと礼を示しているところ,一方的に目の前で拒否だの貰うだけだのできないでしょう常識的に考えて。予めこうした形での礼儀は双方控えるべきことと申し合わせて置くならともかく,昨日今日新聞記事になったばかりで。いやNEETの常識は一般常識とはかけ離れているらしいので,私のこの見解は大いに世間の良識から外れた哀れむべきものなのだろうと恐れるのだが。

 それより広告効果を考えるべきではなかろうか。わたし,「八幡馬」なんてはじめて聞いたよ? 青森・三沢にいったら,ちょっと見てみようかな,くらいは思ったな。この件がなければ,一生知ることもなかったかも。

 ねえ,1万円になんかなりそうもないちっぽけな民芸品を出しただけで,どれほどの広告効果があったかな?

 とか思ったけどこうした記事を喜んで持ち上げそうなひとたちは『三沢市が』『市民の反対意見があるなか』『米軍人に』『贈り物を贈った』ことを批判するのであろうし,その際,贈り物がなにかなんて気にもしない…のだろう!

 しかしその「八幡馬(日本語版Wikipedia)」だって,その名もない市民の手になるものだ。それが晴れの場(かどうかは異論があろうが)に出るのは,喜ばしいことではなかろうか。地方の小さな文化に陽が当たるのは素晴らしいことではなかろうか。伝統文化が密やかながらも確かに生きているのだと,機会を捉えて主張するのは,所謂良いことなのではなかろうか。

 そんなわけで「八幡馬」を作ってる人。あなたたちの作品のことを私は知った。機会があれば見ようと思うし,手に入るものならいろいろ見比べて選んでみたいとも思う。
 残念なことだが,恐らくこうした記事に関説する人たちの多くには,個々の贈り物がなんであったかは気にされないと思う。『不祥事続く米軍トップに贈られた不名誉な贈り物』カテゴリに一緒くた扱いされるだろう。

 だけれど,いつか君の腕前をこの目で確かめたいと思った者もいるのだと,もしもこの日記を見ることがあれば知ってもらいたい。
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