空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

見ていた記事メモ(2018-08-20):「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」拾い読み

2018-08-20 15:46:35 | Weblog
BBC Australia drought: New South Wales town 'mobbed' by thirsty emus 19 Aug 2018

 旱魃の続くオーストラリア。emuが水を求めて人里に近づき―車に轢かれて死んでしまったり。

In Broken Hill, 935km (580 miles) west of Sydney, groups of emus have been seen "running laps of the main street, eating gardens and gate crashing football matches", ABC News reports.

BBC https://www.bbc.co.uk/news/world-australia-45203946 16 Aug 2018

 ニューサウスウェールズで「Almost 80 fires were burning along the state's coast on Thursday, having ripped through more than 1,000 hectares in recent days.

BBC Venezuela crisis: Brazil briefly shuts border to migrants 7 Aug 2018

BBC Venezuela crisis: Maduro to curb fuel subsidies 14 Aug 2018

 燃料への補助金をカットすると。ただこれをすると―1989年には大暴動が起こったよね、というメモがある。

The price of a litre of petrol in Venezuela currently stands at 1 bolivar. On the black market, Venezuelans pay more than 4m bolivares for one US dollar.

When socialist President Hugo Chavez was in power, from February 1999 until his death in March 2013, he used some of that money to finance generous social programmes to reduce inequality and poverty.

 チャベスアニキが左派の希望の星であったり、まあ「アニキ」って感じに多少好意的に受け取られえたのは、原油価格のお陰だったよねえ、という悲しい話。


沖縄タイムス 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(7)貧困の合理性 2018年8月17日 19:00 樋口 耕太郎

よく書かれた物語には、「事実」をどれだけ積み上げてもたどり着けない真実を表現する力がある。だから、人々は長い間、社会の本質や人生の知恵を物語によって伝えてきた。「事実」は時代と価値観によって変化するが、本質的な物語は普遍性を帯びることがあると思うのだ

 上の言葉は相当意義深いのである。いやまあ、探せばほかにも同様の言葉はあろうが。

 沖縄経済について「現状維持が経済合理的であるならば、現状を変えないことに全力を尽くすことは、経営者の責務である」「問題は非合理によって生じるのではない。構造的な合理性が問題を作っている。これが、「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」である

沖縄タイムス 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(2)連鎖 2016年6月10日 11:47 樋口 耕太郎

こうした貧困家庭が出費を切り詰めようとすると、真っ先に削られるのが食費である。新鮮なトマト1個が200円する一方で、ファストフード店で3分待てば100円でハンバーガーが食べられるなら、子どもの栄養や健康面では推薦できない、ハンバーガーに抗することは難しい

 なにしろ調理の手間も省けるし。これが、沖縄以外でも、”低収入”層がむしろ太ってたりする理由である、というのはよく知られたことと思うが、まあ授業で口にすると結構学生がびっくりするようなネタではある。

沖縄タイムス 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(1)対症療法 2016年6月3日 10:38 樋口 耕太郎

「お金を必要とする人に届ける」という一見崇高な行為は、それがどれだけ意義深く感じられても、対症療法に過ぎない。困窮している人たちにお金を渡しても、彼らの考え方や生き方が変わらなければ、ひいては彼らの生産性が変わらなければ、砂に水を撒くように税金が費やされるだけである。実際、大半の貧困対策はそのように運用されているように見える

 ということで、できれば地味ながらも世界観の革命をなせるように…と私はおもう。
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