チベット問題雑感

　まぁ私は専門外ですから（挨拶）。

　オリンピックの人でしたっけ，オリンピックはpanaceaじゃないぞって最近言ったの。まあ国連もそうだよねぇと思うようになった大人の私。それでもやっぱり関与し続けないといけないんだろうなぁと思いもする悲しい私。

『北京オリンピックなんかボイコットしちゃえ！』って意見も大有り名古屋は城で持つって感じですけど，それ，オリンピックって政治カードを駆け引きなしに投げ捨てるってことになるわけで（…オリンピックの政治的利用は禁止っていう良い子の意見は尤もですけどその点はどっちもどっち。とゆか自国民であるはずの人たちに一方的暴力振るった上で『この件でオリンピックを政治利用するの禁止ね？』って言うほうが一方的にワルモノ）。

　現実的には，たしかフランスですか，開会式ボイコットを考慮するけどー？って脅しをかけたの。その方向がまずありえる脅しでしょう。地道にきりきりしぼるですよ。

　なんかそんな感じの地道な活動を嫌う人たちがいるっぽいのですけど，でも，そんな急進活動党では及ばない価値だってあるはずで。

　その体現，ってダライラマなんじゃないかなーと思ったりする次第。

　彼，チベットを脱出してから，国連だので地道に活動してきたですね。何十年も。中華人民共和国が常任理事国やってる組織で。

　暴力禁止で。その間，暴力的手段に訴えて独立を勝ち取った国がどれだけあるだろう？　ダライラマの両手の指じゃあ，数え切れないと思うんだけど。

　何十年も国連「なんか」で活動して―でチベットが得たのは，今のこの状況。

　無駄だったかな，ダライラマの活動は？
　政府公式発表で20人ほどを殺した「だけ」の暴動鎮圧で，これほどの世界的大問題になったんだ。殺害された実数は不明，これから死ぬ数は予測不能。ところで『今チベットでは大通りに寝転ぶのが大流行！』ってブラックジョーク考えた奴はどこのどいつだ。
　それでも―ねえ，ウイグルとかも結構，数，行ってないかな？　ウイグルの報道，どれほど見るかな？　それらはいちいち世界的大ニュースになったかな？

　この何十年とかかって，チベットとダライラマが行き着いたのは今の状況。割のあう賭けだったのかどうかはわからない。でもダライラマはこうとした出来なかったんだろうし―それでもチベット脱出時ですか，カム族の人たちを止め切れなかったのも，やっぱり彼はそうとしかできなかったんだろうと思うのだ。

　ダライラマもオリンピックもパナケアでなく，夢見るAddeが魔法の絨毯に乗り損なって，現実を金属と火薬で語る人たちが大手を振って―

　そんなこと思いつつ今晩はお酒休憩。酔った勢いの記憶モードで書き散らし。夜が明けたら，真面目にプントランドの石油法問題とかイラクのぐだぐだ加減とかソマリランド政界とかをチェックする事にしましょう。