空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピア派遣軍指導部はソマリア新首相に不満である

2008-01-31 19:03:04 | ソマリア関連
 エチオピアのソマリア派遣部隊指導部はソマリア新首相Nur “Adde” Hassan Husseinに不満を抱く旨,ソマリア大統領Yusuf氏及びエチオピア首相に手紙を送付:

Garowe Online Ethiopian generals complain about Somalia's new PM Jan 29, 2008 - 8:39:00 AM

 手紙の内容は明らかにされていない。しかしGarowe Onlineの得た情報は信頼すべきもの(reliable sources with first-hand knowledge of the letter)であるようです。Nur首相周辺の情報からも,手紙の存在は確認できる模様。

 エチオピアの将軍たちの不満の中心点は,新首相がエチオピア軍と相談せず物事を決める点にあるという。新首相は期待したほどではなく,彼とは仕事ができないと指揮官たちは不満を抱くのだといいます。

 やはり,同盟者として,適切な連絡を取り続けることは必要だと思いますが。
 ソマリア暫定政府はこうした苦境の中,将来の警察組織のため,選り抜きをエチオピアに派遣,警察訓練を受けさせるのです(「民兵は警察となるため訓練を受ける:ソマリア」)。さらには軍士官まで養成する―それだけ彼らの手持ち戦力は減るわけです,その間の戦力として駐留エチオピア軍の存在は極めて大きい。
 また,軍・警察の訓練を委託するほどの関係にあるわけです。蔑ろにできるものではないと思います。

 そんなエチオピア軍はHiran県の兵力を引く(在ソマリア・エチオピア軍に動き:ベレトウェインを放棄?)。これに応じてか,Hiranで戦闘が起こる:

Garowe Online Somalia: Fighting resumes in Hiran region following Ethiopian pullout Jan 29, 2008 - 9:11:53 AM

 中央ソマリアの要地Hiranの基地からエチオピア軍が撤退。県都Beletwein南西17kmにあるHajub村で激しい戦闘。暫定政府軍兵士2名が負傷,病院に収容。戦闘は周辺山岳地帯から反政府勢力が攻勢をかけたことから始まる様子。

 Hiran住民の話では,Beletwein周辺山地でイスラム法廷に通じる者たちが部隊編成をしていたという。

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