住販さんさようなら

　とある住販さんと

teiresias「今回はご遠慮させていただくということで」
M「では何時頃お伺いさせていただけば宜しいでしょうか」

　なんて会話をしたりした昨今ですが「他のマンション・デベロッパーの皆さんはいかがお過ごしでしょうか?」（引用元『椅子は硬いほうがいい』内，「倒産！日本インベスト」）。

　営業なんて，足と名刺の厚さで勝負するもんだと思うが。つまり，熱意と誠意とに不足がないと思わせる意味で。

　ところで私の（予定）年収はさほどでないわけですが，諸種研究費（結構な額）なる，ある種「ボーナス」があったりするのです。この点，並の営業さんでは想到しないところでしょうが，しかし研究費を「ボーナス」呼ばわりするあたり，正規の給料の使い道も知れているのであって，住宅デヴェロッパーさんの顧客にはなりそうもない私。

　勿論，各費目の割り当てには気を遣うところで。基礎的物品・講義関連なら無論学校からの研究費。主題となる研究に関わる資材・発表のための出張なら科研費。専門研究書でも主題と関連が薄ければ科研費扱いにしませんし（私費だし），科研費使うに忍びない程度の研究会出席も私費。ノートPCも私費だよ。

　…何を・誰を狙って営業するのか，そこも多少，考えた方がいいと思うんだ。マーケティングっていうんじゃないのか，それ。空き時間に研究詰めっぱなしの連中相手に，何が売れるのか？　そりゃあ研究用の資材等々だろう。

　ただまあ，数年もすればそこそこの昇給はする（であろう）わけで，その際にはちょいちょい「賢い貯金法」なんか考えるかもしれない。そんなときに，いの一番に自分の会社を思い出していただきたい！そんな将来の顧客確保のための，ローラー営業に付随する名刺置き，顔つなぎ，ではあるまいか。

『あ，近くまで来ましたので，ちょっとだけお邪魔を。こんなん，営業してきたんですけどね…』，そんな具合にちょいちょい情報を提供して客を「教育」する。

　そんな（営業さんの時間を割くという）投資さえ惜しむ，とにかく契約取りたい一方の営業をするんでは，『なんかこの会社，やばいんじゃないか（経営的な意味で）』と思われても仕方ないと思うよー？

　で，お断りされるのが確定したからって，自分から言い出した面会の約束をなかったことにするのは，これもまたひとつの失礼にあたろう。きちんとお茶とお茶菓子用意したのよー？　人を迎えるのに，それはそれで礼が必要であるわけでしてー。

　いやまー，数日前から，いつ会えるかいつ会えるかと電話攻勢がありまして。世間にいわゆるシルバーウィークにも営業を掛けるガッツを買ったんだが，あーだめですかー。来年の業績につなげる気力もありませんかー。あーそーですかー。今年一杯に勝負どころがあったりしますかー。そらーあなた，そんな会社相手に老後まで見据えた資産運用の相談なんかしないよねー？