空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

コルモラーンに引き続きシドニーも発見

2008-03-26 01:21:05 | Newsメモ
 WWII時のドイツ仮装巡洋艦コルモラーンの残骸が発見され,探索チームは「シドニーがどこにあるか解決する途上にある」と言ったが早いか,ソナー画像ではあれシドニーらしき影が発見された件:

BBC WWII German attack ship located 16 March 2008
BBC Australia finds WWII mystery ship 17 March 2008

 問題の画像はABC Sonar image of HMAS Sydney March 17, 2008から。

 日本語記事は「不確かな軍事情報」さん「第二次大戦中に沈没の豪巡洋艦も発見、交戦したドイツ艦近くで」から。

 軍事趣味の方には周知のことかと思いますが,オーストラリア西方インド洋上,1941年11月19日,ドイツ仮装巡洋艦コルモラーンがオーストラリア巡洋艦シドニーを撃沈するという金星をあげたのですな。助けを呼ぶ暇もなくシドニーは沈没。乗員全て645名が海の藻屑に。他方のコルモラーンも機関部に反撃を受けて火災発生,放棄のやむなきに至る。

 一方的に格下の相手に殴り倒され,味方への通信一切なしに総員喪失。オーストラリア海軍の重大ミステリーとされる。「実は日本の潜水艦にやられたんじゃ?」「いや,コルモラーン乗員が機関銃でシドニーの生き残りを片付けたんではっ?」という具合のさまざまな噂がある様子。

 私の知識はカレル/ベデカー『捕虜』のそれから得た限りでありまして,シドニーはきっとうっかり近付きすぎたところに不幸にも初弾が通信機械にクリーンヒットした―のだろうと思っておくことにするところ。

 サンテグジュペリの謎も解けた様子で(BBC Wartime author mystery 'solved' 17 March 2008),第二次大戦の様々が,時に浮かびまた沈み,過去の記録に明記され,そうしてそのうち生きた謎から歴史の一ページに変わっていくのだなと思うものであります。

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