空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

仙台中二自殺事件・学校側の履歴削除指導の件

2016-12-29 18:20:16 | ノート
河北新報 <仙台中2自殺>学校、LINE履歴削除指示 2016年12月29日木曜日

 まあ、まずは弁護士さんや警察さんと連絡しようね、ということである。

仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2月、いじめを苦に自殺したとみられる問題で、教員が自殺直後に同級生宅を訪れ、生徒が自殺直前までやりとりしていた無料通信アプリLINE(ライン)の履歴の画像を削除するよう命じていたことが28日、分かった

 何をどうしたかについては:

学校関係者によると、LINEの送受信時期は自殺の直前。履歴には「無視された」「最近精神崩壊している」などと精神的に追い込まれていた様子が残されていた。複数の教員が自殺直後に同級生宅を訪れ、LINE履歴の画像をデジタルカメラで撮影後、「広まったら困る」とその場で削除を命じたという

 これによれば、この「同級生」君にLINEのやり取りを消しておけ、と指示したわけだ。
 これは一定程度、正しい対応である。なにしろ、繰り返し繰り返しヤな情報を見ることで、この「同級生」君のメンタルも壊れかねない。それゆえ、そうした危険な画像を消去させ、あれこれの汚れ仕事は大人がやっておこう…という指導は、未成年・ミドルティーンくらいには許されるだろう。彼らはまだ、十分な保護と指導を要するのだ。

 では証拠隠滅か?ということについては「複数の教員が自殺直後に同級生宅を訪れ、LINE履歴の画像をデジタルカメラで撮影後」とあり、この問題のやり取りの記録は、学校側のデジタルカメラの中に残っているのである。

 ということで、必要に応じてこれを出せばいいだけのこと。
 この点、

市教委は遺族にLINE履歴の画像を提供していた

 とのことで、一定程度の情報提供・報告は、すでに学校側はしているのである。
 …まあ、消去させた、という指導についての報告もしておくべきであって、そこは

市教委は28日、遺族に対し「現時点では認識していない。事実を確認したい」と述べたという

 …怠った疑いはある。
 が、肝になる画像データは提供し終えているものと認められる。この点、教育委員会は現場を叩くのに同調するのではなく、現場―イジメの当事者たちはともかく、他の残された生徒達もいることである―と協調する部分を出すべきだろう。が

学校側が「転校した」と虚偽の説明をし、市教委も1年近くいじめ自殺を公表せず、混乱が広がった

 …何をどう協調すべきか、ひとと相談したり、ちょっとものを考えてから行動するとよかったねえ…。
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