Garowe Online Somalia: No Ethiopian soldiers in Puntland, says leader Mar 30, 2008 - 8:28:37 PM
ボサソ,3月30日発。ソマリア北東部の自治国プントランドの大統領は日曜,エチオピア,アディスアベバに向かう前,ボサソで記者に対し語る―プントランドにエチオピア兵は展開していない,と。
彼には治安相Abdullahi Said Samatar,軍指揮官Ali Badiyeまた情報相Osman "Diana" Abdullahiが付き従う。このたびのエチオピア行は経済および治安上の関係を強化する目的であるという。
エチオピア軍はソマリア南部及び中部に展開しています。プントランドにいたとして何の問題になるのか? ことは石油問題に絡むのです。Muse大統領は,ほかでもない,プントランドで石油開発をしようとする外国企業の警護のためエチオピア兵が展開するという疑いを否認するのです。
Garowe Online Somalia: Ethiopian factor surfaces in Puntland oil dispute Mar 23, 2008 - 8:28:30 PM
ガローウェ,3月23日発。エチオピアのソマリアにおける役割に新しい一面が明らかに。エチオピア代表団は19日からプントランドにあったといいます―プントランド石油開発法案が熱く論じられる時期に。
さらエチオピア軍代表団はボサソにAfrica Oil社人員とともにあった―など報じられます。これはMuse大統領が契約したカナダ企業。
要はプントランドでの開発事業に際して,エチオピア軍が護衛を提供するという契約がなされているのでは,と疑惑が持たれるというわけ。プントランド石油相はこの疑いを却下しますものの,疑念は容易には去らず,冒頭の大統領コメントに至ったもの。
石油事業への警備―この地域ですと,2007年4月のエチオピア・オガデン地方の中国企業への攻撃が思い出されます。事業の危険さが改めて意識される事件でありまして,Africa Oilとしては―今年中の事業開始をもくろむ―,安全確保策は早急に考慮すべき問題でしょう。
そしてそんなとき,プントランド・ソマリアの治安機関の能力は必要に応じきれるか。ただでさえ治安維持の能力に疑問符がつくのです。
ですがプントランドの油田(見込み)の警護をエチオピアが行うだなどと,正当性をどう確保したものか? ソマリアの地下資源は誰に奉仕すべきものなのか? 誰の手に委ねられるべきものか? どこをとっても疑問一杯の方策です。
また,プントランドが独自に地下資源開発を行って良いかどうか,未だ確実な答えは出ていないというべきところ(Ghedi前首相の,プントランドの独立行動権保障の認可状があるのだ,とプントランド側はいうようですが)。
地下資源はソマリア連邦政府の管理下におかれるべきだとGhedi前首相は主張,これに端を発した政争の末,彼の首相としての生命は絶たれました。その大問題を,プントランドは”しかし連邦政府が機能しないからには,プントランドは独自に行動すべきである”とすり抜けようとしています…。
エチオピアはここにきて遂に石油問題に介入しようとしているようです。それは私には,危ない橋と見えます。
ボサソ,3月30日発。ソマリア北東部の自治国プントランドの大統領は日曜,エチオピア,アディスアベバに向かう前,ボサソで記者に対し語る―プントランドにエチオピア兵は展開していない,と。
彼には治安相Abdullahi Said Samatar,軍指揮官Ali Badiyeまた情報相Osman "Diana" Abdullahiが付き従う。このたびのエチオピア行は経済および治安上の関係を強化する目的であるという。
エチオピア軍はソマリア南部及び中部に展開しています。プントランドにいたとして何の問題になるのか? ことは石油問題に絡むのです。Muse大統領は,ほかでもない,プントランドで石油開発をしようとする外国企業の警護のためエチオピア兵が展開するという疑いを否認するのです。
Garowe Online Somalia: Ethiopian factor surfaces in Puntland oil dispute Mar 23, 2008 - 8:28:30 PM
ガローウェ,3月23日発。エチオピアのソマリアにおける役割に新しい一面が明らかに。エチオピア代表団は19日からプントランドにあったといいます―プントランド石油開発法案が熱く論じられる時期に。
さらエチオピア軍代表団はボサソにAfrica Oil社人員とともにあった―など報じられます。これはMuse大統領が契約したカナダ企業。
要はプントランドでの開発事業に際して,エチオピア軍が護衛を提供するという契約がなされているのでは,と疑惑が持たれるというわけ。プントランド石油相はこの疑いを却下しますものの,疑念は容易には去らず,冒頭の大統領コメントに至ったもの。
石油事業への警備―この地域ですと,2007年4月のエチオピア・オガデン地方の中国企業への攻撃が思い出されます。事業の危険さが改めて意識される事件でありまして,Africa Oilとしては―今年中の事業開始をもくろむ―,安全確保策は早急に考慮すべき問題でしょう。
そしてそんなとき,プントランド・ソマリアの治安機関の能力は必要に応じきれるか。ただでさえ治安維持の能力に疑問符がつくのです。
ですがプントランドの油田(見込み)の警護をエチオピアが行うだなどと,正当性をどう確保したものか? ソマリアの地下資源は誰に奉仕すべきものなのか? 誰の手に委ねられるべきものか? どこをとっても疑問一杯の方策です。
また,プントランドが独自に地下資源開発を行って良いかどうか,未だ確実な答えは出ていないというべきところ(Ghedi前首相の,プントランドの独立行動権保障の認可状があるのだ,とプントランド側はいうようですが)。
地下資源はソマリア連邦政府の管理下におかれるべきだとGhedi前首相は主張,これに端を発した政争の末,彼の首相としての生命は絶たれました。その大問題を,プントランドは”しかし連邦政府が機能しないからには,プントランドは独自に行動すべきである”とすり抜けようとしています…。
エチオピアはここにきて遂に石油問題に介入しようとしているようです。それは私には,危ない橋と見えます。
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