空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

AMISOMのAfgoye進攻作戦は順調に推移

2012-05-25 23:00:57 | ソマリア関連
 al ShabaabはAfgoye市中心部を放棄,周辺の農場・森林・村落に潜伏した模様。

BBC Somali al-Shabab militant stronghold Afgoye 'captured' 25 May 2012 Last updated at 13:13 GMT

 他方,AMISOMは今やAfgoyeを確保したという。

「彼らはもはやここを回復することはなかろう」とPaddy Ankunda中佐(ウガンダ軍,AMISOM広報官)は言う。アナリストが言うには,この現在al Shabaabの影響下にあるものとしては第二の都市(第一はKismayo)の喪失は,彼らにとってbig blowであろう! また,

 何しろ首都モガディシュに30kmほどの位置にあり,首都を撤退したal Shabaabにとってちょうど良い策源地なのである。ここを失えば,首都への作戦はさらに困難になる。

 但し,地元住民が言うところでは,AMISOMはまだAfgoye市本体には進入しておらず,AUの戦車は市を包囲する構えとのこと。記事中には,しかし,金曜午後にはRiver Shabelle bridgeをAUの戦車が越えたのだとされる。これは市とモガディシュをつなぐ要地。

 一応,まだしもよい話としては―確かに市は非常な緊張状態にあり,茶店や諸種の店は閉まってはいるが,銃撃戦は生起していない。

 火曜朝に始まったこの攻撃作戦は,国内避難民で満ちたAfgoye街道を避け,周辺の灌木地帯からアプローチするという周到ぶりで―木曜には市まで数キロまでせまり,al ShabaabのAfgoye撤退を結果した。現状,作戦の進展具合は大成功と言っていい。

 なお 昨夜段階の状況は,こう

Garowe Online Somalia:TFG and AU forces march toward Al Shabaab stronghold May 23, 2012

 こちらは23日付の記事。この「Free Shabelle」作戦の初期の状況を述べる。AMISOMがal Shabaabのsenior commanderとその護衛たちを殺害し遂せたなどとある。護衛の車両は2台とあって―名を明かされないsenior commanderはともかく(いや,それが本物の大物なら別だが),資材の損失は痛いだろうなあ。

 また,モガディシュから5kmのDayniileには空港があったのだ―ということも言及がある。Elesha Biyahaは武器工場の場所として挙げられる。

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