空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリランドはAtomをテロリストと認識する

2010-11-11 18:00:00 | ソマリランド関連
 ソマリランドのAbdullahi Osman Geljire情報相は火曜,記者会見を開き,プントランドによるソマリランド兵のアルシャバブへの加担疑惑を否定する:

Garowe Online Somalia: 'Atom is a terrorist,' says Somaliland after Puntland allegations Nov 9, 2010 - 11:16:16 AM

「我々はプントランドと国境を接しており,隣人愛や兄弟愛が我々の間には,我々の社会の間にはあるのだ」。プントランド畜産相Said Hassan Shire氏が,ソマリランド兵がGalgala山地でプントランド軍に対して「アルシャバブとともに戦った」と非難したことに対抗する発言。

 プントランドは8月以来,Galgala山地の掃討を行い,反乱勢力を一掃したと主張する。但しその首魁Mohamed Said Atomはプントランドからソマリランドへと逃亡したものと思われ―プントランドとしてはこれを除きたいものでしょう。

 さてソマリランド側としては:「我々はAtomをテロリストと理解している。我々は,もし彼がソマリランドに足を踏み入れたならば,彼を追討するであろう」とAbdullahi Geljire情報相は言う。さらにプントランドとの治安上の協力関係構築への呼びかけを繰り返すのである。

 両国間には国境問題があり,2002年以来,衝突を繰り返している。つまり,SoolやSanaag県について。この問題に関わらず,両国は最近数ヶ月間,平和的な交渉への意図を表明している。

 先ごろ米国政府が,暫定政府支持は維持するものの,ソマリランドやプントランドへの直接的援助を打ち出したばかり(BBC US to seek stronger ties with Somaliland and Puntland 25 September 20)。両国としては,この機会を逃したくはないでしょうねえ。

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2 コメント

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>もしかしたらソマリランドも (teiresias)
2010-11-17 22:54:22
ソマリランドとしては,何年にも亙って試みてきた外交活動の成果として重要な勝利と受け止めることでしょうけど―

…ソマリランドの国家承認は,どこまで現実的なシナリオなんでしょうか。
諸国としても,積極的に取り上げたい問題ではないんではなかろうか。諸地域の分離独立運動をやたらに元気にする価値をもつかもしれないですし。

スーダンは,ダルフール問題だとかで国際的認知度は高いでしょうし,それ故分離の必要性が思われることでしょうけど…そういう事情はソマリランドには,その,ちと。薄いのではなかろうかと。
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ソマリランドの国家承認は近い? (榊秀親)
2010-11-17 17:44:19
 末尾の方の「先ごろ米国政府が,暫定政府支持は維持するものの,ソマリランドやプントランドへの直接的援助を打ち出した」って、さらっと書いてはありますが、結構なインパクトがあるのではないでしょうか。
 南部スーダンも来年に選挙の結果次第で独立するそうですし、もしかしたらソマリランドもそう遠くない時期に国家承認されるのではないでしょうか。
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