空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

京大・数学の女性限定公募の件

2022-10-06 23:17:38 | Weblog
 これがまあ、非難一色というか、彩りよく多数の意見があるがみな非難というか。



 これは好意的と言い得る評価だろう。実際、女性枠+公募+トランス女性採用!となると、なんというか一挙両得というか三両得というか、一気にポリコレ点数稼いでしまえる手ではある。

 が、以下。トランス女性に女性のためのポストが奪われた! トランス女性って男性なのに! そんなにも女がいやか! というコメントがものすっごく見られてですね…。



 それ、トランスフォビアだよ!という非難の言葉を気にしないでいい方の性別ー、という揶揄を思いついた…。




 トランス女性を採用したことをごまかしと評して批判されない方の性別ー、といったような揶揄をしたくなったほど、それほどトランスが嫌いか、と。
 
 しかし、どうなんでしょうね、女性とトランス女性とを比べて、男性側はどっちをどのていど忌避するだろう。異分子を排除したい気持ちというなら、トランスジェンダーの方が圧倒的に少数なのだから、女性とどっちがより異分子か、といえば明らかなように思うが。





 …ということで、生まれついての女性を同僚に迎えることを忌避する気持ちが元男性を雇うに至ったのだろう―という方向で考えるものらしい。




 まあ、こうも言われるわな、というご意見。そりゃまあ、公募の形式は取りながら、ピンポイントで狙い撃ちというのはまあ、まあ、見ることはあるわけで…そりゃあこういう言われ方もするだろうなあとは。



 ここまでくるとはっきり「奪った」という。





 女性たちの立場からすると、妊娠して子供を産む(可能性)において女性雇用を避ける理由があるのである、そこから目をそらしてトランス女性という選択は―という批判の方向。しかし



 とまあ、「そもそも女性の脳は劣っているよ派」があるんだよという指摘。これはどうなんでしょうね、男女でやや方向性が異なることはまあありそうだしあるだろうし―その適性の方向性が「男性の方が優れている」という判断に結びつく可能性は、それはまああり得るとは思うが。今現在の社会の基準で、ウルトラスーパーグレートトップは男性になってしまうという可能性は、まあ…将棋で女流がなかなか勝てないのはそれかなあ、くらいは疑うが―。

 …学問領域の場合はなあ、うん…マリ・キュリーやリーゼ・マイトナーレベルはさほどでてないだろ、という言われ方をすれば…うんまあ、とは納得する筋はあるにはあるが、せやからマリ・キュリーやマイトナーがいるだろということも思えるし。まああと20~50年もすれば女性ノーベル賞受賞者は結構出るんじゃないですかね。いつも使うネタとしては、ビアトリクス・ポターへの謝罪は1997年だよ。たかが、死人にスマンという程度が。これをうけて進出していった女性陣が超優秀な業績を挙げ、評価が落ち着くまで…まあ、30~年ほど待つと良いかな、とは思う。



 京大のポストという貴重な…あまりにも数少ない資源をめぐる争いと見えそうだ。



 出ましたな、「下駄」。しかし批判点は尤もかとは思われる。
 しかし、トランス女性、戸籍も変えたトランス女性となれば、法的にはこの際、完全に正当なのだと認めねばなるまい。
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