空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Ma'owはHiran独立を企てる

2009-09-27 18:21:08 | ソマリア関連
 結局Ma'owはHiranの政治的自立性を追求した―と,Garowe Onlineの伝える情報筋は伝える。私もそう思う。Hizbul Islamとの合同案は,アルシャバブの脅威からHiranを護るためであるという見解が伝えられるが,この点も首肯されよう。

Garowe Online Somalia: Pro-government Islamist figure joins opposition Sep 25, 2009 - 11:31:09 PM

 ベレトウェイン発,9月25日。中央ソマリアHiran県施政者Sheikh Abdirahman Ibrahim Ma'owは,2か月に及ぶ暫定政府との交渉の末,暫定政府からの離脱を声明,Hizbul Islamとの合同を宣言した。木曜,Hiran県都ベレトウェインにて記者会見を開いて言うよう,

「本日より,Hiran政府はHizbul Islamの一部であり,そしてその名前の下に活動するであろう―我々の兵員・兵器はいまやHizbul Islamの一部である」と市庁舎で語る。また民衆にはベレトウェイン及びその他の地域で秩序を守るよう求め,域内の暫定政府軍には警告を発する。

「暫定政府メンバーで,なおもHiran内にいる者は我々の領域を去るべきだ。というのも,ソマリアに政府は存しないと我々は理解しているから」と付言する。

 なおもベレトウェイン郊外El Gal基地に暫定政府議員及び兵員は存するのであるが,Ma'owは暫定政府兵を「民衆を苛む」ことで非難する。

 Hizbul Islamの政治指導者たちは,公的にはMa'owならびにHiran政府の自派への合同を確認していない。またHiranの一部地域は,hizbulIslamとは独立のアルシャバブの支配下にある。

 Sheikh Ma'owは2006年のイスラム法廷による権力奪取以来,Hiranの支配者であった。彼はエチオピアの介入に精力的に抵抗し,エチオピアが撤退してからはSheikh Sharif(イスラム法廷の指導者でもあった)の暫定政府を支持した(2009年1月以降)。

 彼はこの8月に,モガディシュにおける2か月に亙る暫定政府指導部との直接交渉からベレトウェインに帰還した。帰還するや,暫定政府を「弱体」とし,それへの支持を取り消した。

 独立のニュースソースがGarowe Onlineに伝えるには,彼はモガディシュに,Hiranにおける連邦を構成する政府の設立を支持するよう求めに行ったのだという。しかし暫定政府指導者はモガディシュにおける反政府派との戦闘に忙しく,Ma'owのアイディアをはぐらかした。というのも,その案は暫定政府よりの資金援助を求めていたからだという―資金難の暫定政府からの。

 Hizbul Islamへの合同の決意をめぐっては,彼は自己の明確な政治的位置を表明することなしに数か月を過ごしたが,これは「アルシャバブから[Hiranを]防衛する必要に迫られて"influenced by a need to shield from Al Shabaab"」いたとこの情報元は言う。

 Hizbul Islamはアルシャバブと戦闘状態にない唯一の党派。アルシャバブは暫定政府,Ahlu Sunnah Wal Ja,ee'aさらにAMIOSMと戦端を開いている。

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