日程:5月16日
場所:愛知県芸術劇場コンサートホール
■出演
指揮:エサ=ペッカ・サロネン
オーケストラ:フィルハーモニア管弦楽団
■プログラム
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 op.20
交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 op.92

実は5月17日に白内障の手術(右眼)をしました。そのためパソコンの使用を制約されて一増したが、そろそろということでこの記事を書きます。
その前日、上記のコンサートに行ってきました。
芸文のコンサートホールなので、ぜひオーケストラの後ろに座ってサロネンのカッコよさを正面から見たいと、3か所のチケットルートを調べいい席を選びました。その時後ろのほうがかなり空いていたので、ちょっと気にしていたのですが、入ってみるとやはり7割程度しか埋まっていませんでした。
火曜日であること、チケットが高価であったことが現認でしょうか? でももったいない。
コンサートは、サロネンもフィルハーモニア管弦楽団もさすがの一言。特に管が素敵でした。以下曲ごとに記載。
(1) R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 op.20
あまり知らない曲なので、サロネンとオーケストラの雰囲気を。
最初のキー合わせのボリュームがすごく、おっと思っていましたが、演奏中のフォルテは大迫力。そしてピアノはシャープで音がクリーン。ソロパートが動いている時は音がきらめいて聞こえます。
そしてサロネン。58歳ですか。若くてかっこいい。フィルハーモニアが自分の指揮どおりに謡ってくれるのを確信しているかのように、強く軽くシャープに振ってくる。
この1曲で今日来てよかったと思った。
(2)交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30
前奏の管楽器が有名すぎる曲。でも今まではその後の展開がなんだかなってそれほど面白い曲と思っていなかった。それにゴジラの伊福部さんがけなしているのも知っていた。
しかし、今回は大きな素晴らしい驚きだった。
通常編成よりも大編成が、まずコントラバスの地響きとともに動き出した。私たちの席では座席が揺れ、空気が振動しているのを感じた。ものすごい。そしてあの金管の大音響。大地と大気のせめぎあいの真っただ中にいるのがよくわかる。
その後の展開も、それぞれの楽器のソロパートの掛け合いが非常に面白く、初めてこんないい曲だったのかと認識した。
(3)ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 op.92
かの「のだめ」のテーマ曲であり、うちでもいろんなオケの演奏を聴いている。以前どっかで演奏会に行ったこともあった。でもそれらのイメージをすべて凌駕して素晴らしい。
席が後ろだったからかもしれないが、ともかく管楽器が踊っているのがよくわかる。通常編成に戻ったがボリュームはちゃんと出ている。
この曲はリズムの洪水で、それぞれのパートがソロを任されると飛び出さんばかりに踊り狂う。特にフルートには感激した。サロネンもクールに振っているようでいて、時々踊っている。
サロネンが指揮しながらニヤッと笑ったりしていたので、彼らとしてもかなりいい演奏と思っていたのかもしれない。
今回は夫婦で来たが、子供を連れてきて聞かせたらなんていうだろうと思った。そうしたら、配偶者も同じことを言ってきた。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます