【グローバル企業は劣化する】①

　CCPを此処まで我儘にした張本人達は、先進各国のグローバル企業です。

　彼等は同時に自国の国内経済と自分自身の劣化を早めている。

　あなた方は、此れが如何いうことか分りますか？

　国内でも、未開発の地域は、企業にとって大きく開拓意欲を齎す地域であり、現実に企業が参入し易い地域である。

　更に、企業は、消費需要の掘り起こしの幅が大きいのだ。

　詰まり、企業は苦労少なく、楽に儲けることが出来るのだ。

　中国大陸は、巨大な人口を抱え、殆ど未開拓である雅に上述の未開発の巨大市場である。

　企業は其の巨大な潜在力を持つ大陸で労せずして儲けられるのだ。

　此のことは、企業にとっても、其の企業を送り出している国の国民にとっても、全く危険なことである。

　競争の激しい国内市場での企業の需要拡大は、新製品の研究開発等に莫大な労力や費用や長い月日を費やす。

　然し、それ等の努力は、未来に向かっての企業の競争力をつける結果に繋がります。

　その場限りの利益を追求する経営姿勢は、軈て企業を破綻に導く。

　更にまた、中国人達は此れ等の企業から生産技術や経営のノウハウを学び取り、やがて、競争相手に成長する。

　ところが、努力を怠った企業は進歩は無い。


　今日、先進諸国の政府や政治家は、このような企業の不行を支援している。其の為に、国家財政までも逼迫させている。

　中国で活動するこれ等の会社は、税金を中国で支払うが、自国では殆ど払わなくて済む税制で優遇されている。

　更に、国内の雇用は減り、国民は賃金も引き下げられている。

　こうして、国内経済は疲弊することになる。

輸出振興策の弊害は後に述べることにする。

続く