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【マクロ経済学を一緒に勉強しよう!其の(26)】

2017-12-27 17:23:22 | マクロ経済の基礎の基礎

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所得」と「供給」は、「国民総所得」と「国民総生産」に言い換えることが出来る。更に、国民総所得」=「国民総生産」であるから、

所得Y=消費C+貯蓄Sは常に成り立つ。

供給Y=消費C+投資Iは需要と供給が均衡して居れば成り立つ。

需要と供給の均衡がとれているとすると、

👇

消費C+貯蓄S=消費C+投資I

所得)=(供給


貯蓄S=投資I

 需要と供給が均衡して居る時は、常に「貯蓄S=投資I」に成るということを意味する。

貯蓄S=投資I」に成って居ることが、財政市場」に於いて均衡(需給の均衡)が成立する為の条件と成る。

👇

 国民所得が均衡水準に在る為には、国全体として貯蓄される額=投資に使われる額が成立して無ければ成らない。この関係をグラフで表わしたものが、投資I-貯蓄S曲線IS曲線である。

国民所得Y利子率r: 変数としてとり、

S(Y,r)=I(Y,r)

SIの値は、Yrの値によって変化するという意味。

 下のIS曲線は、貯蓄S投資Iの値が均衡する時の所得I利子率rの値の組み合わせの点を繋いで曲線に表したものである。換言すれば、貯蓄S投資Iに総て回された時の所得利子率組み合わせを結んで描いた線がIS曲線である。

 結果として、👇図のようIS曲線が、右下がりに描かれことを説明する。

 

 例えば、利子率が下がる→企業は金を借り易くなり、投資し易く成るので、投資Iが増える→「S=I」の関係に成るには貯蓄Sも増えて居ることに成る→貯蓄Sが増えるには、先ず所得Yが増えて無ければ成らず(給料が増え無ければ、貯蓄額は増え無い)、

「貯蓄Sも増えて居ることに成る」というのは、「『S=I』の関係の関係を維持する為」には、ということであって、現実には「S」が増え無いこともある。大事なことは、其の時は「S=I」の関係に成って無いということである。

 結局、「利子率rが低下したときYが増え無いと均衡に成ら無い」と成るから、IS曲線右下がりと成る。

 逆の場合、国民所得Yが増加したとき利子率rは如何成るか?

  所得Yが増えれば消費S貯蓄Cも増える。

 「S=I」と成るには貯蓄Sが増えた分だけ投資Iも増え更に投資Iが増えた分だけ利子率rも低下し無ければ成らない→結果として、「Yが増加すると、利子率rが下がら無いと『S=I』の均衡が保て無い。」☜IS曲線は右下がりと成る。

 「IS曲線は『利子率rが下がったら、必ず国民生産が増える』という因果関係を示しているものでは無い」ということをもう一度確認して置くべき。☜IS曲線は「財市場が均衡する(商品の需要と供給が均衡する)rとYの組み合わせ」を示しているだけである。

✱ 利子率rが下がったら、必ず国民生産が増える』という因果関係を示しているもの」とした場合、


 「利子率 rが下がったら、其の分と投資 I増える」☜此れは間違い無い。

 ☝が成立てば、必ず、所得が増える」とは限ら無い。投資が増えても、何れ位国民所得が増えるかは分から無い。何故ならば、其の投資Iの増加が、所得Yの増加に与える影響力を知る術は無いからである👉「rが動いた時、Yは絶対均衡水準に落ち着く」ということに成って仕舞うので可笑しいのだ。

 従って、

IS曲線は『財政市場を均衡させる為には、rYは『如何なる組み合わせに成ってなければ行け無いか』を示しているだけのものである。」ということである。此処は確り押さえて置くべきである。

つづく

 

※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。


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