【相次ぐ一連のスポーツ界の不祥事糾弾は迷走教育に依る新人類の「人間性の欠如」が原因】

　今のコンピューターの知能部はノイマン型と言われる知識堆積型のもので、此れではコンピュータ自身の自己発展型人工知能は出来無い。既に事故発展型のコンピューター制作の論理的過程は粗完成されて居るが、経済的障害など様々な要因で此の実用発展性は抑えられて居る。然し、軈ては人間を遥かに超える自己発展型知能を持つコンピューターは出来、近未来には人間社会に必要な様々な判断や決定に此れが活躍する時代が来るだろう。そうした近未来では、先人の知恵や経験は無用化されて仕舞うかも知れんが、其れは結局人類の「ロボット化」に過ぎぬ。
　人類は悠久の年月での先人達の知恵の積み重ねを経て今日の様な高度な暮らしを手に入れられたのであり、新しいと考えられるものも総て人類の歴史的所産なのである。幾ら、人間以上の知恵を持ったコンピューターと雖も、人が人として生きれる「人間性」迄は育めるもので無い。
　森喜朗の様に実績と言えば「世渡り要領」ばかりでは問題外だが、過去に輝かしい実績を上げた人が其れ成りの地位について " 多少の余禄 " を受け乍後輩の面倒を見てたとしても、昔？は詰る人物は居無かった。其の先人の過去の実績を敬って己の努力に意欲を増すと謙虚に考えて居たからであろう。
　近未来のコンピューターは正確に答えを出すが、其の答えは彼？の努力や経験から出たものでは無い。一連のスポーツ界の各種目のボスには如何云い訳も出来ぬ者達も居たが、例えば女子レスの栄氏を追放したと同時に女子アマレス選手の成績は為体。体操界も☜の例に倣い兼ねぬ。受け継ぐことを拒否したら、自分だけはと思っても、結果は己自身を潰す結果に成り兼ねないのだ。人間は矛盾があるもので、だからと言って些細な矛盾を拒んで先人の輝かしい実績迄認めなければ、己が此れから築く実績も色褪せて仕舞うのが人間社会なのでは無いか？