魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【生体防御と免疫】

2020-06-27 14:34:01 | バイオテクノロジー

 生物は,細菌やウイルス,カビの胞子等,様々な異物の侵入に絶えず曝されています。体内に異物が侵入した時には,其れ等の異物から体を守る様々な仕組が働き,体内環境を維持しています。
 異物の侵入を防いだり,侵入した異物を除去する生物が持つ仕組みを「生体防御」の仕組みという。「生体防御」には,「病原体や有害物質等の異物が体内に侵入するのを防ぐ仕組」と,「体内に侵入した異物を体から排除する『免疫』という仕組」があります。
① 物理的・化学的防御 皮膚や粘膜,血液凝固,涙・鼻水,唾液等様々な異物
② 自然免疫 食作用・炎症反応,N ナチュラルキラーK 細胞に依る攻撃等様々な異物
③ 適応免疫(獲得免疫)特定の異物(特異的)
〇体液性免疫 抗体が,抗原に特異的に反応して排除 
〇細胞性免疫 キラーT細胞などにより,癌細胞や感染細胞を排除 
物理的・化学的防御
物理的・化学的防御は異物の侵入を防ぐ,第 1 の防御機構です。
1 皮膚 表皮の最外層は角質層を形成して,体内の水分の蒸発を防ぐとともに,病原体などの侵入を防いでいます。死細胞とケラチンからなります。
皮脂腺や汗腺などからの分泌物は,皮膚表面を弱酸性(pH 3~5)に保つことで,病原体の繁殖を防いでいます。汗には,リゾチームという殺菌酵素が含まれます。
・角質層(死細胞&ケラチン)・汗腺・皮脂腺
ケラチン: 毛髪・爪・蹄・角・羽毛等の主成分となっている硬タンパク質(コラーゲンやケラチン等の不溶性タンパク質の総称)の総称。水に溶け難く安定している。角質。
※コラーゲン : 動物の結合組織の細胞間物質の主成分。繊維状で水に溶けにくい。腱・皮・骨に含まれている。膠(にかわ)の原料。膠原質(こうげんしつ)。
2 粘膜 体表以外は粘膜で外界と接していて,異物に対してさまざまな防御の仕組をもっています。
皮膚 鼻・口
・鼻水・唾液に依る殺菌
・嚏・咳に依る異物の排除
気管
・繊毛上皮に依る異物の排除

・胃酸に依る殺菌

つづく

※ 文章・語句の誤りは各自訂正して読まれたい。


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