貨幣供給
貨幣に対する需要については説明して来たが、貨幣の「供給」について考える。
「マネーサプライ」☜貨幣が何れだけ流通して居るかを表す。
此処で問題にし無ければ成らないのは、「実質何れだけものが買えるか?」⇒「実質貨幣残高」を問題にすべき。
論点として、「貨幣需要」と「貨幣供給」の均衡を考えるべき。
「貨幣需要」は、「商品を買う為に貨幣を持つ」との意味合いを持つ⇒「貨幣供給」も「何れ位商品を買えるか」に重点を置くべき。
そこで、
実質貨幣残高
={M(=マネーサプライ)}/{P(=物価)}=M/P
✱ 貨幣需要に依る貨幣の需要量は物価の動きに連動して貨幣価値(⇐商品を何れだけ買えるか)が決まるからである。
貨幣市場は如何に均衡するか?
此れ迄の説明から、
貨幣市場の需給均衡 :
「貨幣の供給」M/P=L(Y,r)「貨幣の需要」
仮定 : マネーサプライや物価は現実には殆ど変化し無いので、Mや Pを一定と考える。
LM曲線とは、「貨幣市場の需要を均衡させるYとrを示す曲線」⇒“Yが決まったら、其のYに対応した「適切な水準のr」が分かる”👈“rが先に決まっても同じで、貨幣市場が禁錮する適切なYが決まる”
① Yが増加したとき
貨幣需要が増える(仮定より、「貨幣供給は変化無し」)⇒「貨幣の需給が均衡する為には、違う原因(貨幣供給の変化以外)、又、貨幣需要が減らなければ成らない」👈結論「利子率の上昇」があること(債権の利子率が高く成るので手持ちの現金を減らして債権を持とうとする人が増える)⇒「貨幣需要」が低く成る。
「国民所得増加→貨幣需要の増加→利子率が上がる(現実には、上がれば)→貨幣需要を良く規制しなければ、均衡が取れ無い」
(結論)Y(所得)が増えると、
貨幣需要が増える→利子率が“上がれば”→貨幣需要が元に戻る。
Yとrだけで限定して考察した場合 : 「Yが増加した時、rも増加すれば→貨幣の需給の均衡が取れる」
逆に、Yが減少(貨幣需要減少)した時、其れに伴ないrも 下落すれば良い(貨幣需要増加)
👇
LM曲線のグラフ
縦軸 : 利子率(r)、横軸 : 国民所得(Y)
LM曲線は右上がり
想定 : rが上昇した👉r1→r2 ☞ 貨幣需要が減る。
☝
此の状況で均衡が保たれる為には、Yも上昇(Y1→Y2)して貨幣需要も増加しなければ成らない。
⇩
Y2の処で均衡が取れる。従って、は二重の意味で「右上がり」
つづく
※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。
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