今年も8月15日終戦の日に靖国神社では数多くの参拝者が英霊に哀悼の誠を捧げに訪れた。
武道館では全国戦没者追悼式が天皇皇后両陛下ご臨席のもと開催され、相変わらず靖国通りを挟んですぐ向いの靖国神社に安倍総理は私費で玉串料を納め代理で参拝を済ませた。
ヘイトスピーチ法の成立で川崎では反共産党デモが中止に追いやられたのは記憶に新しい。
靖国ではどうだろうか、例年に渡り行われてきた反天連(反天皇制連絡協議会)のデモは粛々と当たり前の様に行われた。
そのスピーチは「天皇制反対」「天皇制いらない」「靖国いらない」と聞き覚えのあるリズムで
「戦争反対」とも叫んでいた。
安保法案反対や参院選、都知事選挙に見られた共産党を中心とする野党共闘やシールズに類似点を確認出来る。
自民党小泉氏からの靖国参拝が提訴されている慣例を考慮すれば"反靖国派"がかなりの割合で野党共闘の中だけに留まらず与党内に於いても表立って主張せずとも内在しているとの推測が可能となる。
反天連のデモ、機動隊を挟んでの暴力的な右翼の押し競饅頭を見ていると、一向に靖国問題が解決せず首相や防衛相の参拝の是非だけに焦点があてられる御約束がいかに滑稽で稚拙であるか、にも関わらず根深いかを痛感させられる。
そしてパール判事の「東京裁判の影響は原爆よりも甚大」が頭の中でリフレインする。
橋下氏の参拝の政治利用と思われるツイートを目にした。
橋下徹氏ツイート
『稲田さんは終戦記念日の靖国参拝から逃げた。「責任ある立場に就いたら中国に配慮せざるを得ない」と堂々と言えばいいのに。しかも無理やり海外視察日程を作って逃げた。情けない。こんな人が防衛大臣で日本を守れるのか?』
保守や右翼の中にも靖国参拝の是非をドーピングの様に過剰反応するものがいるが、閣僚のほぼ全員が日本会議で稲田氏においては百人斬り訴訟も経験し、最も靖国に足を運んだ女性議員であり、
敢えて避けている事は周知の事実である。
反天連の「靖国いらない」の延長線上にあるのが
"靖国派"と揶揄する安倍政権であることは説明するまでもなく、これを批判することはいかに政治利用であれ、姑息で反日的なのである。
公明党が9条の改正に反対の立場を表明した。
またリフレインが聞こえる。