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『柱』と言えば今では小中学生やアニメファンに聞けば『鬼殺隊の最高位に立つ剣士の総称で漢字の柱が9画であることから写真の9人のことである。』と間髪入れずに返してくるだろう。
『鬼滅の刃』の大ヒットの恩恵で旧漢数字も理解する小学生が量産されているようだ。
この鬼滅ブームで是非とも小中学生には靖国神社という場所には246万の『柱』が存在することを知って欲しい。
日本では古来より『柱』は天、神と繋がる中心点たる太極殿に建てられる重要な柱を太極柱と呼び、地方によっては、大国主の神を祀ることから大黒柱とも呼んでいる。
このことから一般家庭の家を支える太くて重要な柱と家計を支える親を大黒柱と表現されるようになるが、本来は神道的に神と繋がると言う柱は特別視されてきたのだ。
伊勢神宮の正殿、床下中央部分に建てられる柱を心御柱とよぶが、日本の神は、神社や神棚以外での祭祀の時、木や柱を依り代(よりしろ、神霊が依り憑くもの)としたのである。