ないものねだり

先日、友人夫妻たちと飲み会でした。

いつの間にかそういう場所にも慣れてきました。

でもね、やはり同年代で子供の年齢も似たり寄ったりだと
気持ちがざわめくことはたくさん起きますね、、
飲み会も終盤に近づいた時でした。

友人の携帯にlineが。
娘さんからで、報告がありますと、、

みんなでなんだろうね～と盛り上がりました。
結婚決めたのかもとか、もしかしておめでたとか、、なんてね。

娘さんからお母さんに報告したかったことは
彼からプロポーズされた事でした。

ただ、、それだけの事。

でもね、、
笑っておめでたいね～と言いつつ
気持ちがざわめいていく。

あぁ、私はまいこからそんな報告を聞くことはないのだと。
いや、私にはもう何を経験することもないのだと。

いや、長男も彼女にプロポーズした時も結婚を決めた時も
ちゃんと報告してくれた。
この先、次男にもそういうときが来たら間違いなく報告があるだろう。

でも、でも、
麻衣子からはもう何の報告もない。
今どうしているのかさえ想像の世界なのだ。

こんなことは不適切な言い方だけど、、、
私はまいこを亡くした。
でも娘はいる。
そして二人の息子もいる。

ここへ来てくださる方の中には
たったひとりの子を失くされた方も、
１人だけの娘さんや息子さんを失くされた方もいるでしょう。

まいこを失くして間がない頃に言われた。
それは良かれと思って発せられた言葉だったのだろうが
「たくさん子供がいてよかったね」
私はこの言葉にどれだけの反感を持っただろう。

確かにわたしは二男二女の子供に恵まれた。
だからと言って、、まいこがいなくなってもいいわけがないだろうと、、
何人子供がいてもまいこはまいこで、

まいこ一人いなくなってもいいということかと
しばらく怒りが収まらなかった。

同じように子供を失くした人ならわかってくれるだろう。
他に娘がいても、、まいこにもいてほしいという思い。

子供への思いは割り算ではなく掛け算で、
４人の子供がいれば４分のⅠずつではなく、４倍の思い。
４回経験できることが３回しか経験できない。
結局理不尽だな、、という思いに突き当たる。

飲み会から１週間。
まだ気持ちが復活出来ない。
まだまだだな、私。