天使の梯子の彼方へ

ママのひとり言
  天使の梯子の彼方のまいこへ。。

祥月命日、10年目の日々、そして今

2016-12-18 21:19:00 | Weblog
12月15日
10回目の祥月命日。
これが我が子の命日でなければ、もう少し楽に迎えられるのだろうが、
何年たっても、何回経験しても心静かにとはいかない。
何日も、いや何週間も、いや何ヶ月も前から
気持ちゆらゆら、心ざわざわして過ごした。

あの日から10年もの年月が流れたとは思えないくらい、、
自分の中でも不思議な感覚、、10年、、

時間はみんなに平等、世間の人たちと同じように流れたはずの年月、、
でも、何かが違う、、そんな気がします。

まいこがいなくなった頃、早く時間が流れればいいと思ってた。
時間が過ぎて、、早く楽になりたいと願った。

きっと時間を積み重ねるごとにこの大きな悲しみや苦しみから解き放されるのではないか、、
そんな淡い期待をしたんだ。
それは淡い期待でしかなく、、
時間が流れても悲しみも苦しみも小さくなることはなく、、
いや、逆に苦しみや悲しみに違うものが積み重なったりして、、
少しも楽になどならないではないかと思ったときもあったな、、と思う。

それでも、やっぱり時間薬というものは存在して、
それはとっても効き目が遅く、とっても効き目が薄く、、
それでもじわりじわりと、、効いてきたような気がするこの頃。

やっぱり12月はだめだ、、
体中が凝り固まり頭痛はするし、肩こりや首のつまりは感じる
身体がおかしくなりそう、、とつぶやく私に、
「仕方がないよ、12月だからね、、」と
そんな言葉で私の苦しみを理解してくれようとする夫に救われる。

10年が経ったというのに、、
今年もたくさんのお友達がまいこに会いに来てくれた。
仏間はお花であふれている。






命日にまいこに会いに来てくれた彼は、
その日の夜半ラインをくれて、、
まいこが大好きだった彼とお互いの思いをやり取りする。
姿の見えないまいこを通して彼と気持ちを共感しあう。
自分の母親には話せない心の内を話してくれて、、
まいこのママに話を聞いてもらえて嬉しかったと言ってくれるまいこの友達。
この10年、彼だけではなくたくさんのまいこのお友達が
私の気持ちに添ってくれて、、私を支えてくれて、、
私が元気になったことを喜んでくれて、、
そしてまいこがいなくなってからの日々の葛藤を共感してくれる。
ああ、まいこをなくしてしまったけれど
得たものもたくさんあるんだと改めて思う。

10年たってもみんなの中に生きてるまいこ。
苦しいとき、まいこが背中を押してくれると、
つらいとき、まいこが支えてくれると、
きついとき、まいこが応援してくれると、
そしてどんな時もまいこが守ってくれてるんだなあと、そう思うと、、
そんなふうに言ってくれるまいこのお友達

ありがたいなと思います。

この1年、小さな小さな楽しみを探しながら、
能天気に過ごすことを心がけてきた。
夫と、子供たちと、孫たちと穏やかな時間を過ごしながら
心の奥底で疼く思いと葛藤しながらも、必死に生きてきた。
自分で自分にこれでいいんだよと、
頑張ってるよね私、と自分で自分を認めながら踏ん張ってきた。

泣いて夫を困らせることもなくなったし、
無気力でも気力を振り絞って頑張ることもできるようになったし、
何より寝込むこともなく、日々を過ごせるようになった。
小さな小さな進歩だが
やっぱり自分を褒めてあげようと思う。

10年が経つというのに、今年もたくさんのお友達が来てくれ、
来られないお友達はメールをくれた。
命終えてなお幸せな娘です。

もう、苦しい悲しいと泣くことも減って、
自分の心の中でそういった思いを消化させることも出来るようになった。
だけど、何もかもを納得したわけでも受け入れたわけでもないのだけどね、、

29歳、、
人生で一番輝く時を経験することもなく逝った娘。
恋をして、好きな人と結ばれ、母となっていくお友達を見て
切なくなるくらいは許して欲しいな、、

いろんな思いを抱えて私はこれからも生きていくんだろう。
決して心がスカッと晴れることはなく、
心の底から幸せを感じることもなく、
いつもいつも、ひとつ足りない人生を生きていくんだろう。
わたしの1年が終わった、また新たな1年が始まる。
人とは違う1年の括りを感じるとき
切なさが増す。

たくさんのたくさんの方に支えて頂きここまでこれたこと感謝します。
私は私の歩みでまたこの1年、11年目の日々を生きていこうと思います。

2016年12月15日   まいこママ
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