日本人の旅行者数は減少しています。
国内旅行も海外旅行もです。
米感謝祭休暇、旅行者数は最多更新へ 8000万人弱が移動
米国では間もなくホリデーシーズン入りします。
旅行者数は過去最多更新だそうです。
7986万人と予測されていて、車利用者が約9割の7174万人だとか。
【ワシントン=赤木俊介】米国で11月の感謝祭(28日)から始まるホリデーシーズンの旅行者数が過去最多を更新する見通しだ。米自動車協会(AAA)の予測によれば11月26日〜12月2日の期間の旅行者数はおよそ7986万人と2023年実績より2.1%増える。新型コロナウイルスの感染が拡大する以前の19年を2年連続で上回りそうだ。
旅行者の約90%にあたる7174万人が自動車を利用し、前年より130万人増える。
ところが、日本はどういう状況でしょうか。
国内旅行も「高根の花」 日本人宿泊、昨年末から減少
このように、21年の「全国旅行支援」以降、減少傾向が続いています。
*20年の激減は、コロナですね。
海外からの旅行者が多い宿は、売上げ高が堅調ですが、日本全体としては厳しいのではないでしょうか。
日本人の宿泊旅行が停滞している。観光庁の調査で国内の日本人の延べ宿泊者数をみると、2023年12月から24年8月まで、ほぼ一貫して前年割れだ。物価高で家計に余裕がないなか、急拡大する訪日外国人観光客に競り負けて希望の料金・タイミングで宿を利用できない。有名観光地以外にも旅先を探さなければ、国内宿泊旅行でさえ「高根の花」となる。
日本人の海外旅行の回復ペースは主要国より周回遅れの状況だ。多くの先進国ではかなり前にコロナ禍前を上回ったが、日本は7割以下にとどまる。パスポートの保有率もコロナ禍前の23.8%から2023年に17.0%まで低下した。もともと国際水準より低かったが、さらに下がった。
天星人語には、日本人全体に旅行への関心が薄まっている感じがします。
ひと言で書くと「体験の希薄化」現象とでも言えるのではないかと思います。
カネとココロの余裕がないのでしょうか。
人口減少の影響もあるでしょう。
情報も体験も、デジタルやバーチャルで済むと考える今の若者だけでなく、そうした過去の若者も年をとります。
実体験に時間と手間をかける面倒くさいことはしない気分が、社会全体へ広まっているように思います。
しかし、その満足感もまたバーチャルなものにとどまる。
リアルな体験にはそれを超える価値がある。
機会がないので、これが分からなくなっている。
外国人観光客らでにぎわう北九州市の旦過市場(9月)
*青字と図・写真は、日本経済新聞。