筆者はAIを持つロボットに、人間の生活が脅かされると考えていない。
人間史には「機械打ちこわし運動」はあった時期がある。だが、機械化ーつまり省力化ーにより生活水準は底上げされ、豊かになった。
優れた頭脳を持つ人間型ロボットが登場すれば生活はさらに便利になると思う。
健康寿命を過ぎた人間でも、リアルには無理であっても、仮想現実技術を活用して、どこにでも行けるようになるだろう。
介助は人間ロボット君が助けてくれる。
さて、工場現場のロボット導入により生産量はこれまでの比ではない。
24時間動き続ける。これまでよりも少数の人間で現場は回る。
労働者一人当たりの生産量は増えて、製造費が下がる。
だから、生産性は上がる。
短期は省力型、中期は協働型、そして長期は心を持つ人間型ロボット労働者の登場だ。
また販売現場のロボットは、24時間365日動き続ける。
さらに事務現場でもロボットは活躍する。
突発休(勤務予定時間の直前、今日休みます電話)によるシフトの穴が生じない。
決済は顔認証なので、スマートホンは不要。
通信は、装着した超小型機器で行う。
手は不要(持たない、操作しない。音声認識)。
モノだけではなくコト商品にもロボットの導入が始まった。
労働力不足? 過去の課題となる。失業者(=求職者)はいない。
だから人手不足問題は消える。エッセンシャルワークは残る。
根本的なことは、考えるのは人間だ。大多数の人間は自宅で、AIロボットと戯れる。移動体は、空を自動運転で飛ぶ。
そして、ここからが伝えたいことだ。社会の富(付加価値)はロボット労働者が稼いでくれる。
ロボット君が稼いだ富の分配、これが最重要課題になる
人間が「確定しない動物」(ニーチェ「善悪の彼岸」)であった人間を卒業できれば、夢のような生活が実現できる。
働く人間は、みな公平に高収入を得る。
もう過去の人間が好きだった戦争はない。
人間は全員が豊かだ。
人間が奴隷である歴史は終わるかもしれない。
人間にはできないが、世界に君臨するAIは、人間社会を変えるでしょう。
バラ色に描き過ぎだろうか。