長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

蕪の漬物で一献

2013-09-05 13:15:14 | Weblog

昨日の夜は、かっぽれだった。

ぶりかえした50肩のおかげで、二か月ぶりにフルで踊れた。その間に後輩たちも

だいぶ上達してきた。まず、浴衣の着こなしが自然になった。踊っている姿も肩の力

が抜け、そのままそこにしゃがりこんで、熱燗でも飲めば美味いのではなかろうか、と思えるほど。

今日は千葉に野菜を調達。千葉に行くときは、酒々井の蕎麦屋に立ち寄るのが定番だが、今日

は雨が強くて、はやく東京に戻ろうとしたら、昨日読んだ与謝蕪村の誌を思い出した。「そうだ。」この

小岩界隈にそんな名前の粋なそば屋があり、せんだってそこの主人が蕎麦を手繰りにきてくれたことを

思いだす。さっそく100円Pに駐車し、麻薬犬よろしく鼻をきかせ、「手打ちそば 蕪村居」という看板を見つけた。

「強力」の燗を注文したら、粉引の李朝風の徳利に入れてでてきた。酒肴は蕪の漬物が焼き締の平皿。

このへんが蕪村を感じてうれしくなる。ぼくより少し先輩の主人がつくる卵焼きは「巨人 大鵬 卵焼き」

の時代の卵焼きの味がした。蕎麦の慈悲深さも主人のけっして平坦ではない人生を超えてきた味がする。

近くにあるお店や同業者のお店には入りにくいものだが、そんな壁を感じさせないのは、主人がいろいろなこだわりを

突き抜けてきたからではなかろうか。今日はお茶のお稽古があるので、強力を二合でしめたが、何もない休みだともっと

徳利を空にしたいお店。

明日は「ねんど」。

7日(土)はインヨガ。8日(日)が「蕎麦打ち」と「なんとなく蕎麦を喰う会」・・蕎麦道はいばらの道だけど、こんなに楽しい道はない、ことを

弟子たちと楽しもう。


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