TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

奇跡の軌跡  命をつないだ上山のユリ

2018年07月08日 | 上山の四季
あの上山のユリがわが家に根付いてくれました。

今年の4月、イチハツの後方にモジャモジャしたものを見つけたときには思わず声を上げました。


「あっ!上山のユリ」と。


6月 さらに大きくなっていました。



このユリの茎は、4年前の上山のユリの子孫です。





「こんなに大きくなって…」と、いとおしくてたまりません。



4年前も「奇跡のユリ」と題して本ブログで何度か紹介しましたが、その「奇跡のユリ」のさらなる奇跡とばかりに一人で盛り上がっています。その理由ともいうべきここまでの軌跡を紹介します。


あれは今をさかのぼること4年前、平成26年の夏のことです。
そのユリは上山の道端にひっそりと花を咲かせていました。

(H26.8.23)


この花がわが家に根付いてくれたユリの親です。






次に行ったときには花は落ちていました。

(H26.8.26)





その1か月後には子房がふくらみ、新たな命の準備が進んでいました。

(H26.9.28)



ところがです。翌月訪ねた時には除草作業が行われていて、すっかりと刈り取られていました。
これはショックでした…



落胆してしみじみ眺めていたら、その場に横たわっている刈り取られたユリに気づきました。



そのまま自然に葬ってやろうかとも思いましたが、このユリには愛着があったので、わが家に連れて帰り水栽培をすることにしました。

(H26.10.5)


そして2か月後

(H26.12.6)






たくさんの種ができていました。



あのユリが、刈られた後も頑張って残してくれた種をわが家の周辺にまくことにしました。
あの時は、種まきというよりも散骨しているような気持ちでした。
「よく頑張ったね」と言いながら、家の前やつつじ園の周辺にまきました。


そして次の年、さらに次の年と新たな命は見られませんでした。
ユリの種は発芽まで数年かかるということは知ってはいましたが、やっぱり無理だったかとあきらめました。
4年目の今年などはもうすっかりと忘れていました。

そんなときに見つけたユリの茎、驚きです。そして感動です。
また声を掛けてやりました、「頑張ったね」と。


今朝のユリです

(H30.7.8)





さらに生長していました。花を咲かせてくれるのが待ち遠しくてたまりません。
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