TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

長崎探訪4 「海もはろばろ山もはろばろ」稲佐山からの眺め

2020年03月31日 | 吉井勇
吉井勇の歌碑


1956(昭和31)年   3月 歌碑建立場所の下見
1956(昭和31)年   12月 除幕式 
              ロープウェイが完成 稲佐山が新しい観光名所に 

この歌碑が建ったのは64年前ということになる。
除幕式に参加した吉井は「雄大な五島灘をバックに立つ歌碑に非常に満足げだった」という。
当時は今とちがって、碑が立つこの山頂周辺が一番見晴らしのよいところだったろうから。

さて、歌碑に刻まれていたのは稲佐山からの眺望だ。


  おほらかに稲佐の嶽ゆ見はるかす海もはろばろ山もはろばろ

 
 
「稲佐の嶽ゆ」の「ゆ」は「~から」の意
「はろばろ」は漢字では「遥遥」で、はるかに遠くまで広がっているさま

海もはろばろ






山もはろばろ






建立当時は歌碑の周囲もはろはろとしていたのだろうが、半世紀以上経ちブッシュ化している。



歌碑の根元の落ち葉を掻きわけると


吉井先生のお名前が出てきた


本来の山頂を後にする。ここがホンモノの山頂なのだが、ほとんどの人は素通り。


未来の登山道を下っていく




昔、千畳敷と言っていた中腹駐車場(無料)が見えてきた。
午前中に行った長崎市歴史文化博物館ががらんとしていたのと対照的にここはまずまずの人出だった。屋外で子どもを遊ばせたいという家族連れがけっこう来ていた。
ここには鹿や猿もいて子どもたちも退屈しない。







稲佐山は桜やつつじの名所でもある。
花の頃にはそれこそたくさんの人出となることだろう。



次はいよいよ最終目的地の浦上水源地である。
そこにも吉井勇の歌碑が建っているはずだったが……

 ― 続く ―








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