経ケ岳からの眺め
平成18年8月4日 初めて多良山系の経ケ岳に登った。
富士登山に向けてのトレーニングの一環だった。
結果はバテバテで、それまでのトレーニングが役に立っていないことを身をもって知った。
それはさておいて、地元でありながら多良山系に登ることがなかった。
学生時代から数えて3回目である。多良岳が2回で、経ケ岳は今回初めてだった。
平谷キャンプ場から馬の背、平谷越経由で経ケ岳というコースだったが、
平谷越から経ケ岳への急な斜面で、目が覚めた。
準岩場だ。三点確保で登らなければならない準岩場だった。
驚いた。九州の、しかも、地元長崎県の1000m級の山に三点確保を必要とする山があるなんてと、一気にバテが吹っ飛んだ。
後で教えてもらったことだが、本来ここには、危険なので鎖やロープが何カ所もかけてあった。
たまたま、私が登った時期に、それらが外されていたとのことだった。
山は本来、はしごや鎖等はないもので、自分の力だけで登るものと考えた人が、
自分の判断でそれまで掛けてあった鎖を外したという。
地元山岳会は、危険だ、事故予防のため、そして多くの人に山に親しんでもらうために鎖を掛けるべきだとその行為に反対したという。大論争があったという。
現在は鎖やロープは掛けてある。
「勝手に外さないで」という注意書きの看板付きで。
難しい問題だ。双方の言い分はよくわかる。山に入ったとき、
あまりにも多い標識や必要以上の人工物に興ざめすることがある。
それと山での安全をどう両立させるか。
「必要にして十分」のレベルが人によって違うからだ。
昨年8月、雨の大崩山。晴れていたら何でもないところが、濡れたら滑って危ないことこの上なかった。命辛々下山した。経ケ岳のあそこも同じだろう。
8月、猛暑の中、バテながらも久しぶりの山頂に立つ。
下山後、平谷温泉で汗を流し、一人で反省会をする。
「ロープが外されています」という注意書き
山頂
山頂からみた黒木方面
平谷温泉 緑に囲まれていて癒される。たまたま私一人だったので、中を撮影。
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