金曜日、開店の五時に伺います。
またまたこのようなお店に、6名の予約客がすでに並んでいます。
このお店に行くなら、ひとり・ふたり・カップルが丁度良いお店なのに。
メニューは、この木札に書かれている19品のみ、価格も1品450円~770円、お通し300円。
飲み物は、大瓶ビール(赤星・キリンラガー)750円、小瓶(スーパードライ)570円
冷酒950円、日本酒一合(櫻政宗・大関・菊正宗)570円
冷酒950円、日本酒一合(櫻政宗・大関・菊正宗)570円
飲み物メニューがなく、金額はわかりませんがこのくらいでしょうか。
この江戸の名残りの雰囲気を味わえるなら、野暮なことは言わずお任せしましょ。
※間違いだらけの【おあいそ(お愛想)・お勘定・お会計の使い方】
飲食店などで「おあいそ(お愛想)」と言ってお会計をしている人をよく見かけますね。
「おあいそ」の元々の意味は、
客側から『おあいそして』と言うのは、
「こんな店には愛想が尽きたから、早く清算してくれ」という、
サービスに不満を示す行為になります。
飲食店などでお金を支払いたいときは、『おあいそ』」よりも、
『お勘定』や『お会計』と伝えた方がいいのかもしれません。
「おあいそ」という言葉を常連さんなどが通ぶって言っているのをよく聞きますね。
表現方法自体は間違いではないのですが、時と場合で使い分けると粋ですね!
まずは、心地良い雰囲気で食べたお通しの「煮大豆」、美味しすぎます。
さて、何を食べましょうか?
カウンターの隅に座った時から、ここでの流れはすでに決まっています。
女将さんと目が合い "お飲み物は" と聞かれます。
よどみなく "小瓶で"
本来サッポロの★ラガー、キリンラガーが好きなのですが、小瓶はスーパードライだけです。
頃合いよく女将さんが来て "くりから焼き に 合鴨塩やき " を頼みます。
ひとり一本までの「うなぎくりからやき」。これはうまくて希少なのがわかります。数に限りあり。
さて、江戸の酒場らしく「美濃焼の徳利大」をいただきましょうか。
"櫻政宗 おかんでね" 枡(ます)で計った一合を「銅の燗つけ器」にさされます。
あっ、忘れました「金継ぎのマイ猪口(ちょこ)」、お店の猪口で我慢します。
ちょうどよい燗です。席も常連が座るすみの席で、居心地がよろしくて。
※【燗付け】の種類と温度は、「熱燗」50度~
「上燗(じょうかん)」45度
「ぬる燗」40度
「人肌燗」35度
「ぬる燗」40度
「人肌燗」35度
縁側のひなたの熱さ「日向燗(ひなたかん)」30度もあります。
老舗酒場に行って「日向燗」と言えるのは、相当な常連になってからですよ。
ころあいよく、「合鴨の塩焼き」は、歯ごたえもあり、ネギもしょっています。
うまいことが重なり、ますます良いことがありますように。次はたれでいただきましょ。
二本目は "櫻政宗 ぬる燗で 味噌おでんも"
まえに食して気に入った「味噌おでん」が「筏(いかだ)」に3本並び
左から豆腐・ちくわぶ・こんにゃく、上にかかった「柚子みそ」が絶品です。
これこそ江戸の酒場で合わせるアテ、こちらも数少なめです。
木札のウラを見るとお土産に「味噌おでん用の味噌」が書かれています。
この味噌は絶品です。つぎは「おみや」に求めましょ。
カウンターは、くちあけでいっぱい、小上がりの座敷には6人のグループと3人で盛り上がっています。
たまに落語家の「たい平」さんが訪れ、カウンターの奥で静かに飲んでいるとか ‥
そろそろ 暮れ六つすぎ、酉の刻。
楓(かえで)の丸太を半分に割ったカウンター席の人もまばらです。
"お勘定" と伝え、済ませ、席を立ちます。
閉店は、早めの21時。18時30分ころカウンター席にも空きができます。
小瓶を一本、燗付け2合、水2杯、軽めの酔い心地で鍵屋をあとにします。
今度は、弟を連れて伺いましょ。
女将さんの "ありがとう ぞんじます"
のお声に また伺いたくなります。
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