先日観た「風立ちぬ」の感想を書いてみる。
ジブリ作品の映画館鑑賞は、「ハウルの動く城」以来久々だ。
論から言うと、「風立ちぬ」は個人的にはかなり気に入った。
最近のジブリ作品は雰囲気はあるものの、内容的にどこか物足りない作品が多かったので、その反動もあったのかもしれない。
今回の「風立ちぬ」は珍しく原作を知っていて、そして意外にも宮崎駿は実在の人物を描くのは初めてということで、その点が鑑賞の際のポイントとなった。
映画はゼロ戦を設計した堀越二郎を描いている。
飛行機作りという夢と、大切な人への愛の間で揺れ動く堀越次郎の姿は、大仰に描かれるかと思いきや、時代に翻弄される人間模様をしっかり描いていて、繊細なようでしっかり骨太の作品に仕上がっている。
ゼロ戦は『永遠の0』でも描かれている通り、戦争初期では無敵戦闘機だったが、実際は多くの搭乗戦死者を出しており、それを作ってしまった堀越次郎の疲れた姿と、幻想のシーンがリンクするシーンは何とも胸が熱くなり、宮崎駿のメッセージが込められている気がした。
あと、日傘が出てくる映画は好きだったりする。僕のベスト映画の一つ「ライアンの娘」みたく風で飛ばされる日傘を観た時は嬉しく感じた。
どうでもいいことだが、堀越次郎は僕が生まれる二週間ぐらい前に亡くなっていることに、妙な感慨を覚えた。
音楽に関しては、宮崎駿と不動のタッグを組む久石譲が担当していて、耳に残る音楽を作ってくれている。久石譲は、大林宣彦作品の「ふたり」等でもそうだが、ノスタルジックな作品の音楽を作る上では右に出るものはいないのではないだろうか。映画に音楽は不可欠だということを改めて示してくれた気がした。ユーミンの歌も素晴らしい。
声優については野暮なことしか言えないので、割愛。
というわけで、「風立ちぬ」は凄く印象に残る映画となった。世間がどう思うかは分からないけど、良い作品です!
評価は≪1/2≫です。
今日一番聴いた曲:Welcome to Dying/BLIND GUARDIAN
ジブリ作品の映画館鑑賞は、「ハウルの動く城」以来久々だ。
論から言うと、「風立ちぬ」は個人的にはかなり気に入った。
最近のジブリ作品は雰囲気はあるものの、内容的にどこか物足りない作品が多かったので、その反動もあったのかもしれない。
今回の「風立ちぬ」は珍しく原作を知っていて、そして意外にも宮崎駿は実在の人物を描くのは初めてということで、その点が鑑賞の際のポイントとなった。
映画はゼロ戦を設計した堀越二郎を描いている。
飛行機作りという夢と、大切な人への愛の間で揺れ動く堀越次郎の姿は、大仰に描かれるかと思いきや、時代に翻弄される人間模様をしっかり描いていて、繊細なようでしっかり骨太の作品に仕上がっている。
ゼロ戦は『永遠の0』でも描かれている通り、戦争初期では無敵戦闘機だったが、実際は多くの搭乗戦死者を出しており、それを作ってしまった堀越次郎の疲れた姿と、幻想のシーンがリンクするシーンは何とも胸が熱くなり、宮崎駿のメッセージが込められている気がした。
あと、日傘が出てくる映画は好きだったりする。僕のベスト映画の一つ「ライアンの娘」みたく風で飛ばされる日傘を観た時は嬉しく感じた。
どうでもいいことだが、堀越次郎は僕が生まれる二週間ぐらい前に亡くなっていることに、妙な感慨を覚えた。
音楽に関しては、宮崎駿と不動のタッグを組む久石譲が担当していて、耳に残る音楽を作ってくれている。久石譲は、大林宣彦作品の「ふたり」等でもそうだが、ノスタルジックな作品の音楽を作る上では右に出るものはいないのではないだろうか。映画に音楽は不可欠だということを改めて示してくれた気がした。ユーミンの歌も素晴らしい。
声優については野暮なことしか言えないので、割愛。
というわけで、「風立ちぬ」は凄く印象に残る映画となった。世間がどう思うかは分からないけど、良い作品です!
評価は≪1/2≫です。
今日一番聴いた曲:Welcome to Dying/BLIND GUARDIAN
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