高知に入りました。
室戸岬の先端、若き弘法大師が虚空蔵求聞持法の苦行をしたと伝えられる洞窟が
荒い波に洗われ海岸の石が鋭角的になっている海のそばにある最御崎寺。
『三教指教』には「土州室戸崎に勤念す」と記されている。
嵯峨天皇や歴代天皇の尊信が厚く、足利幕府の時代には土佐の安国寺となり、
戦国・江戸時代には武将、藩主などの寄進により、寺運は隆盛した。真言密教の
道場とされ女人禁制の寺だった。
そして補陀落渡海(ふだらくとかい)は西方浄土を求めて木造の小さな船で死出の
旅路に旅立った海であり、住職の中には恐怖で島に逃げようとしたした人もいたが
捉えられて再度船に乗せられて海に押し出された話が井上靖の小説にあった。
江戸時代には水葬として流したそうだが、補陀落渡海は凄い行である。
第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺
御本尊 虚空蔵菩薩
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきや まりぼり そわか
真言宗豊山派
開基弘法大師
歴史ある建築、そして心から深遠な気持ちになった。
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