自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

死と平安

2013年02月25日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

死後・第一段階         平成25年2月25日                         

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心の静けさと平穏

ムーア博士のレポートによると、多くの人が、死の体験

の最初の段階で、光をみたとか、高級霊の輝きに包まれた

とか、愛に満たされ、今まで味わったことのない心地

良さとかいう表現で、心の安らぎと静けさ を味わったと

している。


医師に死亡の宣告を受けたある患者(男性)は、体験を

次のように語る。

 

“暗い空間を漂っている感じがしました。 

そして、その時、今まで味わったことのないような

温かさを感じていたし、

最高に満ち足りた気分でした。

‘自分は本当に死んだのだ’と思っていたのを覚えて

います。“(例1)

 

さらに、心臓発作後、蘇生した女性はこういう。

 

“最高に素敵な気分になったのです。 

安らぎ、満足、すっかり、くつろいだ気分、それ以外

は何も感じませんでした。

心配の種がすっかり消え去ってしまったように

感じました。

‘なんて穏やかなのでしょう。少しも苦しくない’と密かに

想いました。“ (例2)

 

もう一つの事例としての体験談がある。

“孤独感と和やかな気分とが入り混じりました。 

快適な、素晴らしい感じでした。 私の心は平穏そのもの

でした。”(例3)

 

次の例はベトナム戦争で負傷し、‘死んだ’宣告を受けた、

ある男性は、銃弾に当たった瞬間に感じたことを

こう表現している。


“非常にほっとしました。 

痛みは全くありませんでした。

あんなにゆったりした気分になったのは初めてでした。

すっかりくつろいで、いい気分でした。“ (例4)

 

死は眠りの如し という表現を使うのなら、確かに、

平穏と安らぎを与えてくれるいう意味では,文字通り

そうかもしれない。


しかも、それは比喩ではなく、肉体的に死んだ人の意識
がその、安らぎを深く覚えるという、事実である。


が、死ねば楽になる~と、安易に想ってはいけないと 思う。

死には、老齢による、自然死や、運命的にきめられた寿命

全うする場合と、自ら命を絶つ場合がある。


後者の場合、ここに挙げられた症例のように、平穏な心持

になれるかといえば、そうでもないらしい。

 

それは、自ら命を絶つということは、たぶん、運命外

あるからだろう。 


命は 自分が出す力以上の 生命力によって、維持されて

いる以上、自分の力でどうするものでもないのだ。


それを、生かされている という言い方をして、生かされ

ている間は 、何か生きる意味がある~ととらえて、

前向きに生きようと、また、心を新たにもできる。

 

命を、自ら断つということは、この世にうまれてきた使命

を放棄すること。

その権限が 私たちにあるのか?という問いにつながる。


与えられている命ならば、この現世で生きている間は、

どんな状況にあるにしても 生き続けていくということが、

意味 があるのだろう。

 

大きな唸る音

昨日、ムーア博士が、死後体験者の共通項としてつくった

モデルストーリーの中に、耳障りな大きな音 という

言葉があった。


その音は、死の宣告を受けたとき、あるいは、死に瀕して

いる時、ゴーッという、トンネルを抜けるような音に

喩えられている。


次の手記は、腹部切開の手術で20分間 仮死状態になった

男性の体験だ。

 “私は、頭の中で、ものすごく嫌な、ブンブン唸るような音が

聞こえた。

ひどく不安になった。“(例1)

 

意識不明に陥ったある女性は、その時聞こえた音をこう表現

している:

“響き渡るような、大きな音でした。唸るような音でした。

めまいを起こしたような気分になりました。“(例2)

 

唸るような音に反して、心地良い優しい音だったと語る

体験者もいる。

病院に運び込まれた時点で、すでに死亡していると宣告

され、その後蘇生した、男性は、死んでいた時に聞こえた

音をこう表現する。


“ずっと、遠くで、チリンチリンと鳴っている音が聞こえ

ました。 

風に乗ってくるような音、日本の風鈴のような感じでした。“ 

(例3)

 

いずれにしても、耳鳴りのような音、カチカチという大きな

音、ごうごうと唸るような音、ドシンと物がぶつかった

ような音、風のようなヒュウヒュウという音、など、

さまざまな表現があるようだ。

                                        続く ・・・    

                   

参考: 

”かいま見た死後の世界” レイモンド・A・ムーディ・Jr. 中山 善之訳 評論社 昭和58年

レイモンド博士について: 

バージニア大学、大学院で哲学専攻 

1969年 哲学博士号取得、 3年間 ノースキャロライナ東部の大学で教鞭をとる。 

1972年 バージニア医学大学に入学。医学博士号を取得。 

1965年 死後の世界の体験談を 聞き、その後、死後の

世界体験者に面接。 特異な分野研究を行い今日に至る。

 

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