”ヨギ”の求道目的 2023年3月18日
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(1)
”ヨガ”を通して修行している人をインドでは"ヨギ”と呼ぶ。
インド生活16年の間に、ヨギと言われる人に、少し手ほどきを
受ける機会があったが、ヨギ生活の目的は、日本で考えられている、
一般的なイメージとは、かなり遠かった。
教わった、真のヨギの目的のいくつかは、こんな塩梅だった。(以下の三つ)
1.ヨギは、瞑想中には五感の働きから心を離す。
つまり、聞く、見る嗅ぐ、触る、味覚から自分自身を引き離すことを学ぶ。
これは、日常生活でも、いかなる環境においても、心の中の平安状況を
乱されることがないようにするためだ。
それは、”本来の自己を知る”というヨガの目的を達成するために。
2・ヨギは、自分自身の生命力(プラーナ)を自由にコントロール
することができる。
吸う息と吐く息のコントロール、息と生き(る力)のバランスをとり、
自然治癒力を最大に発揮させながら、身体の老化を抑えることができる。
3・常に”自分の本質”を探るために内観し、心を掘り下げ、敬虔なる
無私の心で奉仕的に働くことが自己の本質(神)とつながる道であること
を知る。
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つまり、”ヨギ”は、下界にいても天界に居る如く、現世の思惑や誘惑、
情念や観念にとらわれ、振り回されることは少ないだろう。
よしんば、そのような現象の中に置かれても、心の眼(まなこ)を額
中央に位置する、”第三の眼”に向けて、プラーナをコントロールする呼吸法を
行うことで、異次元の静寂なる世界に移行してしまうことができる~
という。
(2)
だいぶ昔、このブログで、女性ヨギとしてインドで有名な、ヨギの写真
を載せたことがあった。
一人は、アナンダマイ・マーと呼ばれたヨギ。
このヨギは、食事することも忘れてしまうほど、常に半瞑想状態にいた
ので、弟子たちは、食事を彼女の口に運んで食べさせた。
もう一人の女性ヨギは、インドの聖なる河で4年に一度、行われる
祭りで、沐浴をした後の姿を弟子がとったもの。
この時、すでに齢、110歳を超えていた。
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ヨギが修行として毎日行っていた、ヨガ。
瞑想的ラインと、体操的な筋肉を使うラインとが私たちになじみ深い
ものだろう。
瞑想的なヨガ修行の一環に、”プラーナのコントロール”がある。
最終的には、ヨギがこの力を得て、自らの、この世での使命が終わる
死期を前もって知り、また、そのタイミングに、瞑想したまま、あの世に
移行することができる。
この瞑想的ヨガは、仏教の中でも取り入れられ、プラーナのコントロール
をして、瞑想したままで、魂を抜いて、あの世に移行した高層も、日本には
存在する。
いわゆる、”即身成仏” といわれ、座して瞑想しながら、魂が抜け出て
いき、抜け殻になった、肉体のみが残った。
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(1)この女性ヨギの名前は
Shankari Mai Jiew
写したところは、
Kumbha Mela in Hardwar,
1918 年で、当時112歳そ推定
(2)この女性ヨギの名前は
Ananda Moyi Ma
カルカッタで
Paramahannsa Yoganannda
と共に。1930年代
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