台中は駅前からバス専用道路が郊外に延びています。バス専用道路は途中から丘を登っていくのですが、丘が始まるあたりの左手にあるのが東海大学です。
東海大学は、1955年に台湾で最初の私立大学として設立されたキリスト教系の大学。
国民党が国共内戦の結果台湾に逃れた後、中国大陸にあったキリスト教系大学の関係者が創設しました。
広大な敷地を持っていて、中には教員宿舎である団地群やスターハウス、最新の現代建築の校舎や、古そうな木造の購買部などなど、建築の見本市のようです。
路思義教堂は建築家イオ・ミン・ペイ(貝聿銘)の代表作の一つで、1962年に竣工したモダニズム建築です。2019年には国定古蹟となりました。
柱と梁を一切使わない独特の手法で建てられていて、屋根そのものが建築自体を支える構造で、三角形の簡素な外形をしています。
この世界にも有名な建築前の芝生広場は台中市民の憩いの場となっていて、お弁当をもってピクニックにやってくるような気軽な場所です。正門前から土日でも無料シャトルバスが運行していて見学歓迎なので観光客でも大丈夫です。
建物周辺の見学は自由ですが、教会堂内部の見学は時間が決まっていますので、時間を合わせて行くことをお勧めします。
私は事前の調査不足でした。
◆東海大学・路思義教堂(台中市西屯區台灣大道四段1727號)