tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

山崎亮(コミュニティデザイナー)が10月26日(土)、川上村で講演!(2013Topic)

2013年10月09日 | お知らせ
コミュニティデザイナーの山崎亮氏をご存じだろうか。以前(2011.5.29)MBSの「情熱大陸」に出演されていた。同番組のHPによると、

全国津々浦々に溢れる「地元愛」を街づくりに活かすプロフェッショナル
“コミュニティデザイナー”のお仕事拝見!

人と土地の“繋がり方”を模索し、街づくりに活用する「コミュニティデザイナー」。耳慣れない職業だが、地元住民のニーズを調査して公共事業に活かしたり、企業と住民のコラボレーションプロジェクトの橋渡しをするのが彼の仕事だ。パソコンとキャリーバッグ1つで東奔西走365日…ある時は漁業の町でオバサマ達と魚を採り、またある時は離島の若者と踊り・・曰く「俺、何やって金貰ってるんだろう??」。豪快に笑う37歳だ。

番組では鹿児島の大型商業施設のリノベーション計画に地元住民の意見を反映させるプロジェクトや、長崎の五島列島で限界集落の活性化に携わる姿などに密着! 混沌としたご時世、私たちは今自らの「地元」とどう繋がっていくべきなのかを改めて考えさせられそうだ。

プロフィール
1973年愛知県生まれ。設計事務所での勤務を経て2005年独立。住民参加型の大規模公園の計画作りや建築などのランドスケープデザイン(周辺環境との調和に配慮した設計)を手がける。現在は京都造形芸術大学・空間演出デザイン学科で教鞭を取る傍ら、東京大学大学院・工学系研究科都市工学専攻に在籍中の学生でもある37歳。


その山崎氏が10月26日(土)、川上村のやまぶきホールで「それぞれに、できること」(交流講座)という講演をされる(定員300名)。これに先立ち6月7日(金)、村役場で「人と人のつながりで、できること」(心がまえ講座)という講演をされた。同村の公式ブログによると、

「心がまえ講座」のあとの記念撮影(6/7 同村のブログより)。皆さんの顔が輝いている

コミュニティデザイン講座 in 水源地の村を開催しました。
6月7日(金) コミュニティデザイナーの山崎亮さんが川上村に来てくれて、講演会を行いました。今回は「心がまえ講座」として 村民と村の関係者を中心に、役場会議室いっぱいに集まり コミュニティデザインとは何か、施設をつくるのではなく、活動する人のつながりをつくること 島根県海士町での実例を通じて、時間の流れを追って地域とそこの人々が元気になっていいく様子を話していただきました。

最後に、少しだけ参加者どうしで、意見交換ができるよう山崎さんに導いていただきました。約2時間、止まることなく熱く話をしてくれた山崎さん。終わってみると、参加者の顔が、いきいきとしています。心が動いたひとときでした。いや、もっともっと、何かが動く、きっかけになるのかも…!

山崎さんは、10月26日(土)にも 川上村のやまぶきホールに来てくれます。こんどは、どなたでもご参加いただけます。この企画自体を多くの人のアイデアを聞きながら さらに熱い企画にしたい思います。森と水の源流館まで、お問い合わせください。


 コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる
 山崎亮
 学芸出版社

この記事には、4件のコメントが入っていた。
《山崎先生の話を、今のタイミングで聴けたのは、めっちゃ意味深いと思います。忙しいのに、川上村に来てくださった山崎先生、源流館の尾上さんはじめスタッフの皆さん、ありがとうございました。これからは、村民自身が村づくりに参加する必要があると思います。楽しみながら、村づくりをみんなでしていきたいです》(上村さん)。

《上村さん、ご参加ありがとうございました。実は、この講演会やシンポジウムの事業を開館当初から10年やり続けた時点で、何か「ソト」ウケはいいけど、「ウチ」の人はどうかな?って考えはじめて、「もう、やめよかな!」って思いました。そんなとき、11年目の10周年は、村立図書館といっしょにやることに、意義を見出しました。そして今年は「村の人が会いたい人に会えることをする」に意義を見出して、続けています。「会いたい人に会える」…元気がでますよね。そうやって、試行錯誤しながらやってます。何かいっしょにできることあれば、やりましょうね!》(尾上さん)。

《尾上さん、いろんな人との繋がりは、人間を大きくしてくれるし、心を豊かにしてくれますね。ウチの人、ソトの人、いい繋がりを広げていきたいです》(上村さん)《上村さん お互いに出し合って つなげていきましょう! まずは、たくさんの輪ができて それがときどき、ひとつになって またたくさんの輪に戻るような ゆるやかというか、しんどくない そんな つながり が 私は好きです!》(尾上さん)。

山崎氏の情熱的な講演と、食い入るように聞く村民の姿が思い浮かんでくる。10月の講座は

10/26(土)13:30~15:30 交流講座「それぞれに、できること」
アイデアの共有を行いながら、みんながかかわるしくみを考えます。
●講師 山崎亮氏(コミュニティデザイナー)●川上村やまぶきホール


参加は無料。お申し込みは、森と水の源流館(0746-52-0888)へ、ぜひお早めに!

コメント (2)
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談山神社の嘉吉祭は、10月第2日曜日!

2013年10月09日 | 奈良にこだわる
 多武峯 談山神社の四季―根津多喜子写真集
 根津多喜子
 東方出版

談山(たんざん)神社(桜井市多武峰)の嘉吉祭(かきつさい)は、毎年10月第2日曜日に営まれる。今年(2013年)は10月13日(日)、ちょうど3連休の中日である。山と渓谷社刊『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』の「談山神社」によると(太字は私が付けた)、
 
(藤原鎌足と中大兄皇子が)「大化の改新」の談合を行ったのが多武峯である。皇極天皇四年(六四五)飛鳥板蓋宮大極殿にて蘇我入鹿を誅戮し、中央統一国家および、文治政治の完成という歴史的偉業を成し遂げた。天智天皇八年(六六九)、鎌足薨去の際、天皇より藤原の姓を賜り、大織冠内大臣という人臣最高の位を授かった。

墓所は初め摂津国阿威山に造られたが、父の死を知らず唐の国にあってもっぱら仏教を学んでいた長男定慧が、天武天皇七年(六七八)に帰朝し、弟不比等と相談の上、父生前の特にゆかりの深い多武峯に改葬した。さらに、十三重塔婆、講堂を建立し、これを妙楽寺と称し、のちの大宝元年(七〇一)、方三丈の神殿を建て、鎌足の像を安置した。これが当社の創祀である。藤原鎌足と中大兄皇子とが大化の改新の相談をした本殿裏の「かたらい山」の故事から「談山神社」と名づけられた。

十月には嘉吉祭という特殊神事が斎行される。この祭儀に用いる神饌を「百味の御食」と称し、もち米を一粒ずつ五色に染めて三千粒を一台として絵紋型に積み重ねて供える。また四月と十一月には蹴鞠の行事が行われる。秋には、境内が美しい紅葉に包まれる。


 きょうの奈良―まほろばの国の365日
 小野久仁子
 紫紅社

この「嘉吉祭」と「百味の御食(ひゃくみのおんじき)」については、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」のカリスマガイド・雑賀耕三郎さんが、ご自身のブログで詳しく紹介されている。「百味の御食」の写真も出ているので、これは必見だ。本祭は13日(日)午前10時から本殿で行われるが、見ものは11日(金)の午後7時から。制作の過程や、出来上がった御供盛りを間近で見ることができる(ただし神社の許可が必要。℡ 0744-49-0001)。以下、雑賀さんのブログから。

嘉吉祭が始まった。嘉吉祭は初めから終わりまで「百味の御食」である。6日に初会が開かれた。御供盛り調整の役割を決め、和稲(にぎしね)、荒稲(あらしね)の材料の準備を行う。

百味の御食の日程である。6日が初会で、あとは各自が自宅で作る。9日(水)、10日(木)、11日(金)は神社の社務所で午後7時から全体で行う。嘉吉祭の本祭は13日(日)で午前10時から本殿で行われる。作製の作業も見れて、出来上がった御供盛りが身近に拝見できる11日(金)午後7時からが見ごろである。社務所の二階で行われる。事前に神社の許可を求めておく。℡番号は0744-49-0001である。嘉吉祭、神社の「談」(かたらひ)に紹介されている。

《嘉吉元年(1441年)以来、伝統の「嘉吉祭」が、10月13日(日)午前10時より行われる。永享10年(1438年)10月「大和永享の乱」で全山焼失した時、ご祭神・鎌足公御神像は難を逃れ、橘寺に移された。3年後の嘉吉元年、修復なった多武峰に御神像が帰座され、この時に郷中の人たちがお祝いしたことがお祭りの起源。寛政6年(1465年)「永世不易の祭事」とされ、今日まで600年間、絶えることなく行われてきた。氏子が手間ひまかけて、精巧に作り上げた「百味の御食」を神前に手渡しで供える御供行列がこの祭りの見ものである》。

「百味の御食」は、奈良県指定の無形文化財に指定されている。穀類、果実、野菜などを独特な盛り付けで美しく飾られる。もともとはその名の通り、100種が供えられていたが、明治22年に現在の約30種類に定められた。

このような特殊神事が拝観でき、また許可を得れば制作現場も拝見できるとは、有り難いことである。交通手段は便利とは言えないが、ご都合のつく方は、ぜひお訪ねいただきたい。
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