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田中利典師の「Eメールの好都合と不都合」

2025年02月27日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈便利なツール〉(師のブログ 2017.11.16 付)。今までの記事とは少し違い、Eメールに関しての好都合な点、不都合な点を挙げられている。私は「あるある、これ」とうなずきながら拝読した。以下に全文を紹介する。
※トップ写真は、フリー素材サイト「ぱくたそ」から拝借した

「便利なツール」
メールはたいへん便利なツールである。そして便利なだけに、ある種の不便さ、不具合にも突き当たる。ひとつはメールをしない人とのやりとりである。メールをやっていない人に連絡を取るのには、その人の周りでメールを使っている人を見つけて、その人経由で連絡をしてもらうという方法か、さもなくば、今まで通りの手段、つまり手紙を書くか、ファックスを使うかしかない。

この過去のやり方というのが、便利なものに馴れきっている今となっては、かなり面倒なのである。パソコン上で作った文書をメールならそのまま添付ファイルで送ればすむが、手紙もファックスも、いちいち印刷して、それから手紙なら表書きと、連絡文を添えて投函する。田舎暮らしなので、わざわざポストまで行かなくてはならない。

ファックスは投函する必要はないにしろ、やはり打ち出して、ファックスの送付状を作成して、ファックス番号を調べて、送ることになる。手紙もファックスも、そういう付随して作業をしないといけないと思うと、どこかでおっくうになり、作業が沈滞してしまうことがままある。

もうひとつは、逆の不具合である。メールをやりとりする間柄にあるのに、物事の相談を人を介して、依頼されたりすると、なんなんだと思わせられたりする。直接やりとりが出来ているだけに、これも逆にやっかいなことだ。

先日も日本を代表するような大御所を招いてのシンポジウムのコーディネーターを依頼されたが、その内容や詳しい経緯などなにも相談されないまま、第三者を通じて、このようになりましたからと、メールが届いた。

光栄なことであるとはいえ、主催者の人物とは、過去にもっとややこしい内容のやりとりなどをメールで何度もしたことがあるのにもかかわらず、いきなり、高度な内容のシンポジウムのコーディネーター役を、本人からではなく、決定事項として、連絡されたのである。申し訳ないが、なんでも受けるポリシーの私としても、さすがにこれでは受けられない。

少なくとも、シンポのコーディネーターの依頼をこんな形で、私はしたこともないし、されたこともない。なにを考えているんだろうと、不信感しか生まれないのである。メールは便利なツールであるが、便利さ故に、不具合もいろいろとついて回るのだなあと、改めて思いを致している。
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