tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

東生駒「communico(コムニコ)」の革新的!ディナーコース

2022年09月21日 | グルメガイド
友人たちと3人でコムニコ(communico 生駒市東生駒2-207-1-111)を訪ねた。近鉄東生駒駅から徒歩約10分の閑静な高級住宅地のなかにある。ここは5月に刊行された『ミシュランガイド奈良2022』で1つ星を獲得された店である。
※トップ写真はこの日のメイン、牛肉(ランプ肉)のステーキ、黒ニンニクと巨峰添え


メニューには主な食材がざっくり書いてあるだけ。「タレッジョ」「フォルマッジョ」はチーズ

communico(共有)はラテン語で、英語の「community」や「communication」のもとになった言葉だ。この日はディナーコース(@13,200円+サービス料10%)にワインのペアリング(@5,500円~)をつけた。お店のHPには、


シンプルだがお洒落なしつらえ

concept 「communico」それは、「共有」「分かち合い」を意味するのラテン語です。私たちが料理をつくりあげるのに必要な食材は、多くが、互いに顔を知る生産者の方々から分けていただくものです。


向かって右の食器は、なんと!火山の溶岩だった


鴨のテリーヌがサンドされている。敷いてあるのは麦焦がし(麦茶は出てこなかった)

野菜やハーブ、お肉、産地から直送で送っていただくフレッシュな魚介類にふれるたび私たちの元に届くまでの生命のストーリーを感じます。そんなストーリーに想いを馳せながら、自然に、作り手に「感謝」をし、ご来店頂くお客様と料理を通して分かち合いたいと思っています。


こんな大きなヤマドリ茸(山鳥茸、ポルチーニ)を使うのだそうだ!


のらのわ耕舎の卵を使った料理が、卵の殻のような食器に入れて運ばれてきた、これは楽しい


のらのわ耕舎は、明日香村でニワトリ500羽を平飼いしている

chef 堀田大樹Horita Daiki 1982年奈良県奈良市生まれ 2005年大学卒業後、渡伊 ボローニャ イル ソーレ(当時ミシュラン1ツ星)を中心に研鑽を積む 2006年 帰国 帰国後、カノビアーノ京都、リストランテ イ ルンガなどで腕を振るう







2014年より約一年間、ランベリーにてフランス料理の技術を学ぶ 2015年 アバロッツシェフ就任 2018年 アコルドゥ川島宙氏よりアバロッツの店舗を引き継いでcommunico開業


自家製のライ麦パンを、香り高いオリーブオイルに浸していただく


パスタは、三輪の手延べパスタだ


白い粒々は、生落花生をゆでたもの。底はアニョロッティ(パスタ)に猪豚などを詰めたもの

メニューは2種類だけで、7,700円 (税込/サービス料10%別途)のランチと、13,200円 (税込/サービス料10%別途)のランチまたはディナー。料理のジャンルは「イノベーティブ」(革新的、斬新)で、2つ星を獲得した「アコルドゥ」(奈良市水門町70-1-3-1)と同じジャンルになる。



メニューにはざっくりと食材が羅列されているだけで、どんな料理が運ばれてくるのか、全く見当がつかない。なおミシュランガイドには、


飲み物の材料を見せていただいた




イチジクとブルーベリーが敷いてある

堀田大樹氏は奈良の大地に育まれた食材で料理を創造する。原動力はイタリアで学んだ郷土愛。農家から届く野菜が器を彩っていく。ジャンルを超えた視点で素材に向き合うためにイタリアン、フレンチ、スパニッシュでも感性を磨いた。伝統野菜にも光を当て、魅力を発信。生みだすレシピには生産者の情熱が宿る。


見た目も可愛い小菓子


夜も更けたので締めは全員、ノンカフェインのハーブティー

「奈良グルメ図鑑」には〈アバロッツを受け継いだシェフが独立されて、同じ場所でスタート。イタリアンを基本にジャンルを超えたガストロノミー。生まれ育った奈良の食材を使い、何がより奈良らしいかを考え、ひと皿に表現する〉とある。


オーナーシェフ・堀田大樹さんとソムリエールさんに、お見送りいただいた

奈良の食材にこだわり、文字通りイノベーティブで見た目も鮮やかなな料理に仕立て上げるワザは、さすがである。若いソムリエール(女性ソムリエ)さんの説明は分かりやすいし、食器も凝っていて、とても楽しい。

ミシュランで星を取ると「満席の日が続き、なかなか予約が取れない」という話をよく聞くが、ここはすぐに予約できた、まさに穴場である。皆さん、ぜひ予約されて communicoをお訪ねください!
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