昨夜(8/13)「粟(あわ)ならまち店」にお邪魔した。このお店のことは1/22付の奈良経済新聞(インターネット新聞)に詳しく紹介されている。《奈良の伝統野菜をふんだんに使った料理店を運営する「粟」(奈良市高樋町)は1月19日、近鉄奈良駅近くにあり、江戸時代からの古い町並みを残す「ならまち」に「粟ならまち店」(勝南院町、TEL 0742-24-5699)をオープンした。同店は「清澄の里 粟」に続き2店舗目》。
http://nara.keizai.biz/headline/56/
以前、ここには「勝南院(しょうなみ)文助」という料理屋さんがあった。そこがお店をたたんだ後に入居されたのである。
《築130年の古民家を改装した同店の店舗面積は1階と2階合わせて40坪で、席数は最大40席。カウンターの8席以外は全て個室になっている。店内のカウンターには、色とりどりで形もさまざまな大和野菜の数々を並べ、各席に設けたフォトフレームでは、食材を身近に感じてもらえるようにと野菜の栽培風景や収穫風景を写真で紹介する。昼は伝統野菜を使ったメニューを用意、夜のメニューには、伝統野菜や大和牛を使った一品料理や奈良の地酒を多くそろえる》。
《同社社長の三浦雅之さんは、米カリフォルニア州を訪れた際に先住民のネイティブアメリカンが守ってきた主食である伝統野菜のトウモロコシに出会い、農業が工業化する前の伝統文化の継承や地域の結びつきが今も生きていたことから、伝統野菜が残るところには、伝統やコミュニティーが残るのではと考え伝統野菜の調査研究・栽培と保存を通じ、年間約200種の国内外の伝統野菜を奈良の地によみがえらせ、未来の伝統野菜作りにも取り組んでいる》。
私は以前、ランチタイムに訪れた。もう1つの店(清澄の里「粟」)も3年前、喫茶タイムにお邪魔し、農作業も見せていただいた。
※三浦雅之氏の「食卓を吹く7つの風」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/adb6c51bf60ddc18400067021a0698ac
※田の神さま(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/27e83540ac302421b850b5c871917f7d
パンフレットによると、お昼のメニューは《粟「清澄の里御膳1,900円。清澄の里で育てられた沢山の伝統野菜を使った料理です。食後にはデザートとお飲み物が付いています》《粟「収穫祭」御膳2,900円。粟「清澄の里御膳に大和牛(やまとうし)の料理が加わります。食後にはデザートとお飲み物が付いています》《粟「大和と世界の野菜」コース3,900円・要予約。大和の伝統野菜と、世界の伝統野菜を食材としたお野菜のフルコース。食後にはデザートとお飲み物が付いています》。
夜のメニューは《粟「大和と世界の野菜」コース3,900円》《粟「大和牛と野菜」のフルコース5,000円・要予約。大和と世界の伝統野菜に、大和牛の料理を加えたフルコース》など。
http://kiyosumi.jp/awa/awa-naramachi/awa-naramachi02.html
この日は社長の三浦雅之さん、奥さんの陽子さんを含め総勢6人で食卓を囲んだ。料理が出るたびにご夫妻に説明をしていただく、という得難い機会に恵まれた。このトマトは、収穫されたいろんな種類のものを説明用にお出しいただいた。縞模様のレッドゼブラやフルーツトマトのいくつかをいただいたが、見た目も味も様々だ。
こちらは前菜で、上に載っているのは花韮(はなにら)で、「テンダーポール」という台湾から渡来した品種だそうだ。柔らかい蕾と花茎を食用にする。韮特有の刺激臭がなく、ほのかな甘みがある。
この次に、冒頭の籠盛(かごもり)が出てきた。大和牛のユッケとローストビーフ、奈良産大豆で作った湯葉と揚げ、大和マナ、米茄子(べいなす)、そうめんカボチャや様々なトマト。豪華で美味しいメインディッシュ(バスケット?)であった。とりわけ珍しかったのが雑穀寒天(写真中央のトマトの右)。寒天の中に雑穀の粉が溶けている。「もしや」と思っていると奥さんが「これは『おちっちゃ』さんの(粉末の)擂茶(れいちゃ)を入れています」とのことだった。「おちゃっちゃ」(もちいどのセンター街「夢CUBE」内)の岡田さんと奥さんが、お親しいのだそうだ。面白いコラボ食品である。
http://www.ocha-cha.com/
次に出てきたのが、大和の伝統野菜などの煮物。上から吉野葛の「あん」でとじていて、良い味を出している。
こちらは大和牛で、鉄板で焼いていただいた。お肉はもちろん、野菜も甘みがあり、交互に美味しくいただいた。
締めには手延べうどんとフルーツが出てきた。ああ、美味しかった。
三浦雅之さんが奈良新聞に連載している「大和伝統野菜ものがたり」は、いつも楽しく拝読している。農家を1軒1軒回って伝統野菜の種子を譲り受け、それを自分の畑で育てて収穫する、という地道な作業を繰り返し、お店に出されているのだ。「同調して下さる方が増えてきましたので、自然に情報が集まるようになりました」とおっしゃるが、これは大変なご苦労だ。しかし、このような作業を繰り返すほかに道はないのも事実である。
冒頭の奈良経済新聞は《三浦さんは「観光客はもちろん、奈良の人も、足元に眠っていた伝統野菜に出会う機会にしてもらえたら」と話す。「昼は観光客の皆さんに、夜は県外から来たお客さんのもてなしにと、広く利用してほしい」と意気込みをみせる》と締めくくられている。
私は常々「奈良の『食』の基本は野菜だ。野菜料理は十分メイン料理になる」と言っているが、このお店はそれを実践されている。「こんな野菜があったのか」「野菜って、これほど美味しいものだったのか」というサプライズを感じられるお店である。
「粟」はよく流行っているし席数も多くないので、昼も夜も予約がお薦めだ。奈良の「野菜パワー」を知ることができる絶好のお店、ぜひお訪ねいただきたい。
http://nara.keizai.biz/headline/56/
以前、ここには「勝南院(しょうなみ)文助」という料理屋さんがあった。そこがお店をたたんだ後に入居されたのである。
《築130年の古民家を改装した同店の店舗面積は1階と2階合わせて40坪で、席数は最大40席。カウンターの8席以外は全て個室になっている。店内のカウンターには、色とりどりで形もさまざまな大和野菜の数々を並べ、各席に設けたフォトフレームでは、食材を身近に感じてもらえるようにと野菜の栽培風景や収穫風景を写真で紹介する。昼は伝統野菜を使ったメニューを用意、夜のメニューには、伝統野菜や大和牛を使った一品料理や奈良の地酒を多くそろえる》。
《同社社長の三浦雅之さんは、米カリフォルニア州を訪れた際に先住民のネイティブアメリカンが守ってきた主食である伝統野菜のトウモロコシに出会い、農業が工業化する前の伝統文化の継承や地域の結びつきが今も生きていたことから、伝統野菜が残るところには、伝統やコミュニティーが残るのではと考え伝統野菜の調査研究・栽培と保存を通じ、年間約200種の国内外の伝統野菜を奈良の地によみがえらせ、未来の伝統野菜作りにも取り組んでいる》。
私は以前、ランチタイムに訪れた。もう1つの店(清澄の里「粟」)も3年前、喫茶タイムにお邪魔し、農作業も見せていただいた。
※三浦雅之氏の「食卓を吹く7つの風」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/adb6c51bf60ddc18400067021a0698ac
※田の神さま(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/27e83540ac302421b850b5c871917f7d
パンフレットによると、お昼のメニューは《粟「清澄の里御膳1,900円。清澄の里で育てられた沢山の伝統野菜を使った料理です。食後にはデザートとお飲み物が付いています》《粟「収穫祭」御膳2,900円。粟「清澄の里御膳に大和牛(やまとうし)の料理が加わります。食後にはデザートとお飲み物が付いています》《粟「大和と世界の野菜」コース3,900円・要予約。大和の伝統野菜と、世界の伝統野菜を食材としたお野菜のフルコース。食後にはデザートとお飲み物が付いています》。
夜のメニューは《粟「大和と世界の野菜」コース3,900円》《粟「大和牛と野菜」のフルコース5,000円・要予約。大和と世界の伝統野菜に、大和牛の料理を加えたフルコース》など。
http://kiyosumi.jp/awa/awa-naramachi/awa-naramachi02.html
この日は社長の三浦雅之さん、奥さんの陽子さんを含め総勢6人で食卓を囲んだ。料理が出るたびにご夫妻に説明をしていただく、という得難い機会に恵まれた。このトマトは、収穫されたいろんな種類のものを説明用にお出しいただいた。縞模様のレッドゼブラやフルーツトマトのいくつかをいただいたが、見た目も味も様々だ。
こちらは前菜で、上に載っているのは花韮(はなにら)で、「テンダーポール」という台湾から渡来した品種だそうだ。柔らかい蕾と花茎を食用にする。韮特有の刺激臭がなく、ほのかな甘みがある。
この次に、冒頭の籠盛(かごもり)が出てきた。大和牛のユッケとローストビーフ、奈良産大豆で作った湯葉と揚げ、大和マナ、米茄子(べいなす)、そうめんカボチャや様々なトマト。豪華で美味しいメインディッシュ(バスケット?)であった。とりわけ珍しかったのが雑穀寒天(写真中央のトマトの右)。寒天の中に雑穀の粉が溶けている。「もしや」と思っていると奥さんが「これは『おちっちゃ』さんの(粉末の)擂茶(れいちゃ)を入れています」とのことだった。「おちゃっちゃ」(もちいどのセンター街「夢CUBE」内)の岡田さんと奥さんが、お親しいのだそうだ。面白いコラボ食品である。
http://www.ocha-cha.com/
次に出てきたのが、大和の伝統野菜などの煮物。上から吉野葛の「あん」でとじていて、良い味を出している。
こちらは大和牛で、鉄板で焼いていただいた。お肉はもちろん、野菜も甘みがあり、交互に美味しくいただいた。
締めには手延べうどんとフルーツが出てきた。ああ、美味しかった。
三浦雅之さんが奈良新聞に連載している「大和伝統野菜ものがたり」は、いつも楽しく拝読している。農家を1軒1軒回って伝統野菜の種子を譲り受け、それを自分の畑で育てて収穫する、という地道な作業を繰り返し、お店に出されているのだ。「同調して下さる方が増えてきましたので、自然に情報が集まるようになりました」とおっしゃるが、これは大変なご苦労だ。しかし、このような作業を繰り返すほかに道はないのも事実である。
冒頭の奈良経済新聞は《三浦さんは「観光客はもちろん、奈良の人も、足元に眠っていた伝統野菜に出会う機会にしてもらえたら」と話す。「昼は観光客の皆さんに、夜は県外から来たお客さんのもてなしにと、広く利用してほしい」と意気込みをみせる》と締めくくられている。
私は常々「奈良の『食』の基本は野菜だ。野菜料理は十分メイン料理になる」と言っているが、このお店はそれを実践されている。「こんな野菜があったのか」「野菜って、これほど美味しいものだったのか」というサプライズを感じられるお店である。
「粟」はよく流行っているし席数も多くないので、昼も夜も予約がお薦めだ。奈良の「野菜パワー」を知ることができる絶好のお店、ぜひお訪ねいただきたい。
今日の仙台は梅雨に入って以来、実に2ヶ月ぶりに快晴のおてんとさんを拝めた1日でした♪
今年の天候不順は例年以上に深刻で、仙台の日照時間は平年の35%しかなかったと仙台管区気象台で発表がありました。
こうなると心配なのは農作物です…お米・野菜が不作にならなければいいのですがね。
大和野菜は健康的に育っているようですね、色も見るからに元気そうです。
明日は土曜日、朝9時まで仕事頑張ります!!
> 天候不順は例年以上に深刻で、仙台の日照時間は平年の
> 35%しかなかったと仙台管区気象台で発表がありました。
それは大変です。奈良の野菜も被害を受けているそうですよ。地球温暖化とも関係がありそうですが、このような状態が続けば、大ピンチです。
> 明日は土曜日、朝9時まで仕事頑張ります!!
土曜日は、学生時代の友人たちと、難波で飲み会です。大阪で飲むのは久しぶりですが、どんな料理が出てくるか、楽しみです。