てつまろの気儘な日常

日常生活での出来事や趣味のことなど気儘に書いております。
09年に開設、22年6月にこちらへ引っ越しました。

トカラ富士へ-ようやく頂へ-

2017-03-27 21:10:00 | 旅行記
お鉢巡りの最底部から、左に噴気をみながら登ります。

石積みは硫黄の採取場、戦前まで採取が行われていたとか。

火口には泥が溜まっています。

浸かったら泥湯でしょうか?

反対側を見れば・・・

大海原! 口之島と遙か彼方に屋久島が見えました。

途中、足場の悪いところでルート選びにちょっと苦労しましたが・・・

鞍部で石文字?を見つけたり、


礫の急斜面を登ったりして・・・

ようやく火口縁の西側へ・・・

お昼近くになって、強風が収まってきました。
北へ向かう舟影が見えました。琉球海運のRORO船のようです。
あとで調べてみたら、どうやら「しゅれい」らしい。


火口全景を見渡します。


山頂への稜線を歩いて・・・


山頂に到着!
手作り感満載の山頂標や展望案内板は、台風でボロボロでした。
中之島小中学校の児童・生徒さんが書いたのかな?
「がんばった。ほら、ついた」と。

ちょうどお昼。絶景を眺めてのお昼ご飯とします。 

トカラ富士へ-山頂に向けて-

2017-03-26 17:45:00 | 旅行記
小休止のあと、いざ登山道へ。

道の両側には琉球竹が茂り、ドコへ進むのか・・・

所々、道のど真ん中に琉球竹が生えている箇所もあり、切り倒しながら登っていきます。
竹藪から抜けたら・・・

こんどは草っぱら。足元に注意しながら歩を進めます。
振り返れば・・・

絶景が広がります。島影は諏訪之瀬島

両側の草の背が低くなってくれば、山頂は間近です。
ここで案内標が。

逆光で見えづらいですが、「火口まで170m」
なぜ「山頂」じゃないんでしょうか。

遮るものが無くなってくると、風が強くなってきました。
日差しは春ですが、海からの風は冷たいです。
不思議な気持ちになりながら、稜線まで登りきると・・・

御岳の火口の縁に着きました。こりゃ絶景!


こわごわ見下ろせば、棚田状の石積みが見えました。

この御岳、地図を見れば火口の縁を廻ることができそうです。運良く、縁の一番低いところが風上になるので、火山ガスに巻かれることもなく行けると判断し、山頂を踏むのを後にして反時計回りのお鉢巡りに出発!

火口縁を越えた噴気が襲ってきます。硫化水素臭が強いので、縁から離れてやり過ごします。


風上に来てしまえば楽勝! 躓かないように慎重に下って・・・


お鉢で一番低いところに到着。日本らしからぬ風景ですな。
ここから山頂に向けて再度の登りになります・・・

トカラ富士へ-アプローチ-

2017-03-22 21:05:00 | 旅行記
宿を出て、出張所へ立ち寄ります。

登山届けを出していざ出発。わざわざ本土から来て御岳に登るひとは少ないとみえ、出張所の方は驚いたよう。

島のお店は不定期営業の商店が1軒のみ。飲み物は自販機で。

先ほどの船で着いた補充品がどっさり積まれていました。
次の船まで保つのかなぁ。

港を抜け、セメントプラントを左手に見ながら復旧工事が終わった緩やかな坂道を登っていくと、前方に動物の一群が。

トカラ山羊のファミリーでした。
アップで撮ろうと近づくと逃げてしまい、トリミングしたこんな画しか撮れませんでした。

登山口への道分岐に到着。

案内板は路上に落ちたまま。ここからコンクリの舗装路約6kmを歩いて登ります。

途中では既に満開近い山桜が。

こんな南の島で山桜とは意外です。北緯30°あたりが南限かしら。

つづら折りの道を上っていくと、展望が開けてきました。
聞こえるのは自然の音だけ。島旅を満喫できます。

あと2km。もう少し。

麓から2時間ちょっと、ようやく登山口に到着!

って、道はドコ?このヤブの中か・・・

トカラ富士へ-プロローグ-

2017-03-19 21:45:00 | 旅行記
島旅が好きだ。
島は閉ざされた系だから、それぞれに個性ある自然や文化がある。これまでに行った甑島、粟国島や久高島は印象深かった。
そんな中、行ってみたいと思っていた島々があった。屋久島と奄美大島の間にある吐噶喇列島である。ただ、交通機関は週2航海の村営フェリーのみで、台風襲来地域とあって機会を得られずにいた。1年ほど天候状況をWebで調べて、春先は気候が安定していると踏んで旅程を組んだ。
目指すは吐噶喇列島最高峰の中之島御岳。トカラ富士とも呼ばれる活火山である。事前に村役場と出張所へ電話で登山できることを確認して出発。

3月10日金曜、午前で仕事を切り上げて新幹線で鹿児島へ。駅の食堂街で夕食とし、市電で鹿児島港最寄りのいづろ通りへ・・・と思ったら駅前電停は混んでいたので、バスで金生町へ向かう。
途中のコンビニで明日のお昼を購入してフェリー乗り場へ。

この時間の鹿児島港で出港準備をするのはこの一隻のみ。
乗船開始の21時前に到着して乗船手続きを行う。運良く寝台の空きがあった。

寝台は8名/室が4室、計32しかない。うち1室は女性専用。

出港は23時。出航前にさっさと就寝。
翌朝5時過ぎに吐噶喇列島北端の口之島に入港。


東の空が徐々に明るくなってきました。

6時を過ぎると、左手にトカラ富士のシルエットが見えてきた。今日はいい天気になりそうです。


6時半に目指す中之島港に入港。

宿の主人が出迎えてくれました。

今回お世話になった民宿「大喜旅館」。宿泊者はワタシを含めて2名でした。
朝ご飯を頂きながらチェックイン。島の生活リズムは船の時刻が決めています。
身支度を整えたら、いざ、トカラ富士の頂へ。