(写真)タカサゴユリの花
秋の気配を感じてかタカサゴユリの花が咲き始めた。
このユリは、カサブランカが消えるといつの間にか代わりに出現し鎮座している。
今年で4年目になるが種を飛ばして盛んに増殖している。
(写真)4年目の本命君はまだつぼみ
(写真)水分がない壁際に咲いたユリ
(写真)水遣り付近に咲いたユリ
4年目の本命君はまだつぼみ状態だが、
昨年定着し今年で2年目の“壁際のユリ”は、
この周囲でさらに子供を殖やしつつ2個の花と2個のつぼみをつけている。
今年新たに進出したのは、庭の給水のところにある鉢、そして庭の隙間。
この繁殖力の強さは脅威でもあり、日本のユリが席巻されるかもわからない。
すでに、テッポウユリとの雑種が現れ区別がつかなくなりつつある。
また、ヤマユリの場合は、花をつけるのに5年ぐらいかかり、年に1個づつ増えていく。
それだけ貴重品でもあるが、
このユリの場合は、1年目だけは1個の花しかつけないが、あっという間に増える。
子孫を残すという点では、タカサゴユリが優れている。
台湾にタカサゴユリ、沖縄諸島ではテッポウユリ、鹿児島県川内市の甑島(こしきじま)ではカノコユリと生息地のラインが浮かび上がる。
そしてそれぞれに日本を訪問したプラントハンターが絡んでいる。
【参考】
その45:西欧をときめかした日本のユリ①
その46:西欧をときめかした日本のユリ②
(写真)庭の隙間狙いのユリ、赤紫の筋が入る
高砂ゆり・細葉鉄砲ゆり
・ユリ科ユリ属の多年草。関東以西では越冬する耐寒性がある。
・学名はLilium formosanum。英名は、Formosa lily, Taiwan lily。
・原産地は台湾で、繁殖力が強く日本各地に帰化しテッポウユリとの交雑もあり区別が難しい。
・世界で96種類のゆりがあり、日本では15種類のゆりが自生。
・耐寒性に強いが、高温多湿は苦手。
・草丈1.5~2m
・開花期は、8月下旬で花の時期は意外と短い。
・つぼみの時に外側に赤紫の筋が入る。
・テッポウユリと花が似るが、葉が違う。テッポウユリは葉が太めで、タカサゴユリは細長い。
タカサゴユリの採取者
タカサゴユリは日本に大正時代に入ってきたようだが、
このユリを採取したのは、キュー王立植物園から派遣されたオルダム(Richard Oldham 1838-1864)で、
1864年台湾のフォルモサで採取した。
オルダムは、1861年から1863年まで日本に滞在し、日本の植物を多数キュー植物園に送った。
我が家のタカサゴユリは、隣のうちの庭でも誇らしげに咲いています。
ヤマユリかなと思ってポオとに蒔いておいたら
今年蕾が!(8/18発見)
暖かい国の花だと思っていただけに感動!