モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

古民家レストラン 「カフェフラココ(FURACOCO)」

2011-11-16 23:06:46 | グルメ

(写真)スパゲティ


美味しいものがないとあきらめていた町で驚きの味に出会った。
ランチタイムのスパゲティで、野菜・キノコなどをトマトソースでスパゲティを包んだ見た目にありふれた料理だったが、後味がよく最後まで美味しかった。
食べ終わってから、食材と調味料が何だったか気になったが後の祭りだった。きれいさっぱりと食べてしまっていた。

「カフェフラココ(FURACOCO)」との出会いは、諦めているとはいえ「野田のグルメ」で検索したら「古民家カフェ FURACOCO」が見つかった。
この町では味に期待できないので“古民家”というのが気になりこれを見るつもりで行ってみた。
事前に地図でわかっていたはずだが、見つからずに通り過ぎてしまった。
当然あるべき“私の店に来て欲しい!”というサインを発する客寄せの看板がないのだ。

この辺から何かに自信がある店だなと気づくべきだったが、この町には旨いものを食べさせる店がないという先入観から抜け出していなかった。

(写真)室内


建物は昭和初期のつくりでしょうか?
ちょうど西岸良平原作「三丁目の夕陽」、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のセットのようで、戦後ベビーブーム世代の私にとっては見慣れた住宅でした。
今の若いヒトには古民家でも、これは古民家じゃないよな~。
住宅というかあらゆる物は、作られたときから価値が下がり続け、これが底をうち価値が上がるようになった時から“古民家”とか“骨董”とかになるのかなと思うので、解体して立て直すかどうか悩むような古い家というのが妥当な気がする。

この古い家を修理して使う際のセンスが重要だが、“FURACOCO”のセンスはなかなかだった。新しさ・豪華さ・奇抜さを入れずに建物と同じ時代でまとめているところが良い。
そこには、懐かしさ、素朴さ、貧しさ、そして助け合って生きてきた大家族の温もりがあった。

食べ終わって気づいたが、このセンスが食にも一本筋を通しているようで、無農薬・有機栽培の野菜、穀類、そして、氏素性がしっかりした調味料を使用するこだわりを持っていた。
オーガニック(有機肥料)を売りにしたレストランがあるが、「FURACOCO」は、農薬・化学肥料が高価で買えなかった昭和初期の当たり前の農業であった、有機肥料と人力での除草で育った無骨だが味のある野菜・穀類とそれらを使った味噌・しょうゆなどの調味料を大家族の食卓で食べた家を再現しているようだ。

一つ一つの野菜の個性的な味、それを旨みとして引き出す調味料の力、これが美味しいと感じたのだろう。 とてもやさしい味だった。

気になったのは、店の名前だ。何か由来でもあるのだろう?
フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ラテン語など調べたが“ない”。
ひらがなで「ふらここ」と入れてみたら、

ふらここ=【鞦韆】【秋千(しゅうせん)】=「ぶらんこ」に同じ。
エ~。「ブランコ」なんだ!


ランチのメニューは、3種類から選ぶようになっていた。①スパゲティ ②おにぎりプレート ③大豆ハンバーグ。 おにぎりプレートの写真だけでも載せておきましょう。 これも結構美味しかったな。

(写真)おにぎりプレート


「カフェフラココ(FURACOCO)」
住所:千葉県野田市柳沢40
電話:04-7121-2327
営業日・時間:ランチ:11:00~16:00 ディナー:17:30~21:00 (月曜日休み)
 ※2012年1月から金曜日休み、
 ※初めてのヒトは電話してから行った方がいいです。(ディナー休みの場合あり)


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