モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

チキンとポテトとキノコのゴルゴンゾーラ焼き

2010-10-22 15:21:33 | 男の料理
赤ワインとゴルゴンゾーラチーズ
11月17日0時から今年できたワイン、ボジョーレヌーボが飲める。
最近行き始めたこだわりの日本酒とワインを仕入れている地元の居酒屋がこのパーティを開催するというので参加する事にしたが、条件は、おつまみを各自持ち寄るということだった。
理由を聞いたら何たることか、店主も料理で時間を使わないで飲みまくりたいだけだった。(参加者もワイン代だけなので安くなるというメリットはあるが。)

フランスのボジョレー地区で今年作られた赤ワインを飲むので、ブルーチーズや鴨の燻製などくせがあるモノが良さそうかなと思いつつ、目新しい食材のめぼしをつけるためにデパートにいってみたら、さすが商魂だなと感心するセールがされていた。
チリの落盤事故で地底700mから帰還した33人を祝っての「チリワインセール」だった。

前から南半球のワインが“うまくて”“安い”ので、チリ・南アフリカ・オーストラリアのワインに注目していたので、躊躇いもなく赤ワインを買ってしまった。

そこで、赤ワインに合う料理をレッスンを兼ねて作ってみた。
主役は、ブルーチーズの代表の一つであるイタリアのゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)。

普段はブルーチーズとして扱っていたが、後で調べると三大産地があり、フランスのロックフォール、イギリスのスティルトン、そしてイタリアのゴルゴンゾーラが三大ブランドとして確立していて、それぞれ厳しく原料・製法・製造地などが管理されていて排他的なブランド管理がされているようだ。

ゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)はミラノの近郊にある町で、ここで作られたのでその名がついたが、今では都市化と共に生産されなくなっているという。
発酵の歴史には人間の“うっかり”“度忘れ”などの怠惰さが付きまとうようだが、ゴルゴンゾーラにも同じような由来がある。
ゴルゴンゾーラは9世紀頃、放牧していた牛を高地から平地に下ろす時の休憩場所であり、牛の乳から作ったチーズがおいしく名物になっていったが、ある時、若いチーズ職人が恋にうつつを抜かしていたら、チーズにカビが生えていたという。
史実であるかどうかは疑わしいが、きっとこんな“うっかり”があったのだろう。それにしても、カビが生えて腐ったチーズを最初に食べたゴルゴンゾーラの人間は偉い。
きっとこの青年が、カビの生えたチーズを罰として食べさせられ、赤ワインをたっぷりと飲んだのかもわからない。

(写真) 仕掛1:チキンとポテトとキノコとゴルゴンゾーラ


(写真)仕掛2:オーブンから出した状態


(写真)盛り付け


さて料理だが、意外と簡単で赤ワインには合いそうだが子供向きではなさそうだ。子供向きにするには、生クリームとゴルゴンゾーラでソースを作りこれをかけたほうが良さそうだ。

【材 料】 (4人分)
鶏もも肉          2枚
ジャガイモ         大3個
エリンギ          2パック
ゴルゴンゾーラチーズ  60グラム
鶏のブイヨン       100ml
マスタード         30グラム
パン粉           2カップ
塩・コショウ         適量
バター           少々
サラダ油          適量
付け合せ野菜       適当

【作りかた】
1. ジャガイモを7mmの厚さで輪切りし、固ゆでする。
2. エリンギは、厚めのスライスにし、フライパンにサラダ油を熱しサッと焼く。
3. 鶏もも肉は、フライパンにサラダ油を熱し、中火で皮目から焦げ目がつくくらい焼いたら、裏返して焼く。
4. 焼きあがった鶏もも肉を1センチぐらいの厚さで切る。
5. 耐熱皿の内側にバターを塗り、ジャガイモ・鶏肉・エリンギを交互に並べる。
6. 5に温めた鶏のブイヨンをかけ、塩・コショウを振り、ゴルゴンゾーラチーズをちらす。さらに、マスタードを均一になるようにかけ、最後にパン粉をまぶす。
7. 180度に予熱したオーブンで15分焼き、取り出したら付け合せの野菜を盛り付ける。

【評 価】
ゴルゴンゾーラチーズとマスタードが大人の味を創り、ボディがしっかりした重めの赤ワインでもピッタリでした。ジャガイモがボリューム感を出し、これ1品でも胃袋を満たします。
軽めが希望の場合は、ジャガイモをはずし、エリンギ・シイタケでより酒の肴になるでしょう。
また、パセリのみじん切りを振り掛け、緑が入るとスッキリした色合いになります。

チリの落盤事故ではリーダーシップの重要性が話題になりましたが、この1ヶ月ほど持病になりつつあるぎっくり腰で、初期のシップの重要性を認識しているこの頃です。

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7 コメント

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チーズ!!! (きよみどす)
2010-10-23 20:26:03
私もチーズは好きですが、ゴルゴンだけは、未だすき!と、大声では言えず。ですが、チェダーとパルミジャーノあたりなら
どうでしょうか?
ワインのほうはたくさん飲めましたか?
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ぎっくり (きよみどす)
2010-10-23 20:28:24
あららら。。。そちらのほうは、災難ですね。
痛みが引いたら、ぜひ、体操を励行してくださいね。
うちの夫も腰痛持ちですが、いまのところ、
運動を習慣とするようになったからは、
ぎっくり腰の回数が減っているようです。
お大事に♡
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きよみさん (キャスパー)
2010-10-24 12:05:50
豆腐を腐らせたもの、魚を腐らせたものが中国、日本でもありますが、味はチーズそのもので酒の肴として結構魅力があります。
発酵は洋の東西を問わず生活に生かされてきましたが、どの道を育てるかの違いが結構大きな違いなんですね。
ブルーチーズ系はお酒をたしなまないヒトにはきついかもわかりません。
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平成のイザベラ・バード (isabela)
2010-10-26 20:42:06
お悔やみを頂き有難うございます。数日前にここに記させて頂いて送信したつもりでしたのに上手く送信されていなかったようです。秋にふさわしいレシピで早速真似をしてみました。ゴルゴンゾーラのあの匂いとコクが鶏肉のさっぱり感と合います。ボジョレイの夕べが楽しみですね。
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イサベラさん (キャスパー)
2010-10-27 10:13:42
東西奔走の日々が続いているようですね。
今日から神田神保町で年に一回の古本祭りで、午後から出かけようと、かたわらでビーフシチューを大鍋で作っている最中です。どんな出物にぶつかるかはや心は古本に。です。
出来の悪いシチューにならなければいいんですが?
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Unknown (isabella)
2010-10-27 20:33:29
今日は風が少し冷たいものの神保町あたりを散策するには日差しもあり古本探しにぴったりの日だったのでは、、。冬は煮込みに限ります。先日初めて「すっぽん鍋」をたん熊で食べました。私は今「亀ゼリー」はまっています。
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イサベラさん (キャスパー)
2010-10-29 09:42:06
あまりに寒い日なのでお酒を飲んで温まりましたが、つい飲みすぎて朝まで飲んでしまいました。昨日は一日寝ていたようです。
古本で、「イサベラ・バードのハワイ紀行」がありましたので手に入れました。
結構いろいろ買いましたが、忘れずにちゃんと持ち帰りましたので、しっかりしているところもあったようです。
たん熊は新宿のお店ですか?いいお店ですよね。横浜のグランドホテルにもあったようで、ここでスッポン料理を食べましたが、ちょっと臭みがありました。この店は京都の本店の古さがイイデスネ。
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