熊本では染井吉野が咲き始めたようだ。
関東での開花は3月25日頃が予想されているが、今週の春風に乗って早めにやってくるかもわからない。
染井吉野のちょっと前に咲くのがこの『安行寒緋』サクラのようだ。
しかも、小石川植物園の『安行寒緋』が有名で、実はこれもそうなのだ。
(写真)安行寒緋サクラの花
この『安行寒緋』の花は、朱のようなピンクが入り色気満点の美しさがある。
よく似た花で『オオカンザクラ(大寒桜)』があるが、これは、川口市の安行に咲いていた雑種のサクラのようで、『安行寒桜』という別名もある。
『安行寒緋』も、この『オオカンザクラ(大寒桜)』に近い種のようで、大輪の遅咲き寒桜が特色で早咲きの寒桜が咲き終わった3月中旬に咲く。そして染井吉野が引き続いて咲き始める。
染井吉野は、染井、いまの六義園がある駒込あたりになるがここで江戸末期頃誕生したという。幕末に日本に来たフォーチュンも染井の苗木園を物色していて、そのあまりの広大さと植物の種類の多さなどに驚いていて、『世界のどこに行っても、こんなに大規模に売り物の植物を栽培しているのを見たことがない。』といっている。
現在の苗木園は、染井から安行にシフトしているが、これはもう、染井と安行に行かざるを得ない。
(写真)安行寒緋サクラの花
安行寒緋(アンギョウカンピ)
・サトザクラ系
・学名は、Prunus lannesiana cv. Angyokanpi。
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