モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

神田やぶそばの天だね

2008-11-09 08:06:36 | グルメ

神田神保町にある『出雲そば』が休業になったという。
しばらく行っていなかったが客足が悪くなったのだろうか? 
それとも後継者がいないのだろうか?

ここのそばと独特のつまみは常温での日本酒のつまみとして最高だった。
わかめをパリパリに乾燥させ海苔のようにしたものとかちくわが食べれなくなった。

通の大人の飲み方として、酒は1合。つまみは焼き味噌。仕上げにせいろを1枚。
というのがあるが、いつになっても出来ないでいる。
体力と記憶があるまで呑み続けることばかりやっている。
いつかこんな大人になろうと思いつつ・・・・


こんな事態になっているともつゆ知らず、久しぶりに『やぶそば』に行ってみた。

神田、神保町周辺には特色があってうまいそばの店があるのでこの段階では多少悩んだ。
神田須田町の江戸情緒レトロ名店街では、『まつや』と『やぶそば』、
神保町・錦町周辺では麻布永坂の分家となる『更科』、休業になってしまったが『出雲そば』がある。
『まつや』から覗いてみたが、相変わらず行列が出来ていた。

同じ行列ならば、観光名所化されてなかなか行く気になれない『やぶそば』にしようと思い行ってみた。

(写真)やぶそば玄関 シャッターポイントから行列が出来ている


短めの行列だったので並んだが、一人席が空いたので飛び越して座ることが出来ラッキーだった。
行列が出来る店は、二人以上で行くと座るまでが大変だ。
さらに、これからの冬場・雨の日は並ぶのがつらいところだ。

目的はせいろそばなので、ビール小瓶とつまみの天だねを注文。
天だねは、エビのかき揚げを硬くしたもので、箸をうまく止めないとこんな風に無残な状態になる。

(写真)飛び散った天だねのパン粉


注文ごとに、女将が節をつけて歌うように板場に伝達するのが古式の情感があり名物となっているが、
帳場の女将が若女将に変わっていた。
女将はどうしたのだろう。渋いいい声だったが・・・・。

せいろは量が少ないので、スリム願望でそばを選んでいるが、追加をすることになる。
つゆとそばの相性はピッタリだが、つまんだそばの端をちょっとつけるだけでピッタリなので、
つゆが勝ちすぎているかもわからない。

そばは悪くはないが、明日また来て見ようという胃袋が望むほどの印象がない。
行列客から見ても、毎日のそばという設定でつくっていないのかもわからない。
この点で、『まつや』と棲み分けている。
『まつや』は毎日食べたいそばだが、『やぶそば』は、気分転換で食べるそばで良さそうだ。

(写真)量が少ないせいろ

(写真)つまみとして最適な天だね


それにしても『出雲そば』の暖簾と味は引き継げなかったのだろうか?
残念だ。


コメント    この記事についてブログを書く
« 晩秋の庭の花Ⅱ ブルー系セー... | トップ | 千日小坊(Alternanthera por... »

コメントを投稿

グルメ」カテゴリの最新記事