米軍のインド太平洋地域での大規模演習「ノーザン・エッジ23―2」(2~21日)の一環となる日米共同訓練が4日始まりました。米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)にF35Aステルス戦闘機を含む30機が展開するなど全国で実施されます。
期間中、嘉手納基地には米アラスカ州イールソン空軍基地所属のF35Aが12機、米軍岩国基地(山口県岩国市)からFA18戦闘攻撃機12機、米軍三沢基地(青森県三沢市)からEA18G電子攻撃機6機が展開。嘉手納基地からは、米アイダホ州マウンテンホーム空軍基地から一時配備されているF15E戦闘機12機が岩国基地に、F35A12機が航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉=おみたま=市)に展開します。
岩国には三沢のF16戦闘機12機も飛来。岩国からは他にも、F15E計9機程度が空自の築城(ついき)=福岡県築上町=、海自の硫黄島(東京都小笠原村)の両基地に展開します。
空自からは、百里、新田原(宮崎県新富町)、築城、那覇などに所属するF2、F15戦闘機などが参加します。
沖縄県は6月29日、防衛省沖縄防衛局に対し「周辺の住民へ耐え難い航空機騒音被害を与え周辺住民のさらなる基地負担増大につながる」などとして、嘉手納基地への外来機の飛来制限などを求めました。
訓練で目を引くのが、米軍機の全国各地への機動展開です。中国との武力衝突で嘉手納基地などの大規模な米航空基地が破壊されることを想定し、航空機を分散配置して部隊を残存させるACE(迅速展開運用)とよばれる戦術があるとみられます。まさに日本全土が戦場になることを想定した訓練であり、岸田政権による安保3文書と一体のものです。
※米軍要求には無条件で従う政府の姿勢です。
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