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「苦学生」という表現は遠い昔の言葉ではない

2024年11月25日 18時40分23秒 | 一言

 「苦学生」という表現は遠い昔の言葉ではないようです。全国各地の大学が提供する「100円朝食」は、いま物価高に苦しむ学生の味方になっています。

 先日、NHK「ニュースウオッチ9」は「“破格”の朝食の利用者急増 生活切り詰める学生」と1人の大学生を取り上げました。「毎日のようにこの(100円)食堂に来る」と紹介され、「この春、静岡県から上京し1人暮らしをしています。留学の費用をためるため複数のアルバイトを掛け持ちしながら生活は節約を徹底」。

 食費は1日3食500円以内。スマートフォンで家計簿をつけています。物価高騰で「食事を抜かざる得ない日もあり、1人暮らしを始めた4月から体重は4キロ減ってしまったといいます」。

 思い出したのは、日本共産党の山添拓政策委員長のNHK「日曜討論」(10日)での発言です。「所得税の課税最低限」、いわゆる「103万円の壁」をめぐり最低生活費に課税しない「生計費非課税の原則」に照らして額を「当然引き上げるべきだ」と。

 さらに、「学生は、学業に専念する時間に充てたいにもかかわらず、103万円もアルバイトをしなければいけないという状況自体がどうなのか」と山添氏。求められているのは、壁の撤廃も大事だが学費の引き下げや給付型奨学金の充実ではないのか。

 今でさえアルバイトと奨学金、教育ローンの借金なしで大学に通えない現実。せめてこれ以上の値上げは止めてほしい―。これは学生も家族にも共通した思いです。


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