若い世代へ語り継ぐ
演劇と平和 東京で催し
原爆で犠牲になった「移動演劇桜隊」の追悼会が6日、東京都目黒区の五百羅漢寺で開かれ、93人が参加しました。慰問巡演中の広島で原爆に遭った丸山定夫ら9人を追悼する、「桜隊平和祈念会」(旧・桜隊原爆忌の会)の主催。
今年は桜隊メンバーの1人で、宝塚歌劇団出身の園井恵子生誕110年にあたります。五百羅漢寺代表役員・日髙秀敏さんと、かつての出演作で園井役を演じ、同会の朗読会にも出演した俳優・常盤貴子さんが対談。戦時中に国策として巡演活動があった歴史や、桜隊の前進、苦楽座の一員だった徳川夢声の呼びかけで五百羅漢寺に「さくら隊原爆殉難碑」が建立された経緯を語り合いました。
元タカラジェンヌ・渓(けい)なつき、美郷真也(みさとまや)さんによる朗読音楽劇(音楽=TAKAHIROさん)上演後、『園井恵子―原爆に散ったタカラジェンヌの夢』の著者・千和(せんわ)裕之さんが講演しました。
閉会あいさつした同会の浦吉ゆかさんは、「この春から、若い世代が中心になって、碑の掃除を始めた。サーロー節子さんの『核兵器廃絶運動はマラソン』に学び、演劇の未来を原爆に奪われた『桜隊』継承について、若い人たちと一緒に向き合っていきたい」とのべました。
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