広島は6日、米国による原爆投下の惨禍から78年を迎えます。広島市中区の平和公園では市主催の平和記念式典が開かれ、原爆投下時刻の午前8時15分に原爆死没者を追悼し、黙とうします。新型コロナウイルスの影響で、参加者を大きく縮小しての開催が続いていましたが、今年は、コロナ前の例年並みの規模での開催です。
ウクライナ侵略を続けるロシアが「核の威嚇」をくり返す中、広島で開かれたG7サミットで発表した「広島ビジョン」では、核廃絶を「究極」のかなたに追いやり、「核抑止」に固執した姿勢に、被爆者や市民から失望の声が上がりました。
一方、核兵器禁止条約発効から2年が過ぎ、条約への批准は68カ国、署名は92カ国へ広がっています。
広島では第2次「黒い雨」訴訟が始まりました。「黒い雨」被爆者だけに強いてきた「11疾病」を広島高裁判決では外したにもかかわらず、いまだに「11疾病」を口実にし、高齢化した原爆被害者を分断しています。
広島で被爆し、この1年に死亡が確認された原爆死没者は5320人で、合わせて33万9227人となりました。広島・長崎で被爆し、被爆者健康手帳を持つ人は3月末時点で全国に11万3649人。前年より5286人減りました。平均年齢は85・01歳。初めて85歳を超えました。
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