ニューカレドニアのアンスバタ・ビーチもシトロン・ビーチも、ヨーロッパ系はもちろんのこと、体を動かすのが苦手なメラネシア系もまた日光浴を楽しんでいる。強烈な紫外線なのだが、お洒落なパリやコートダジュールのような海辺の街並みに、メラネシアンの家族たちの優しい笑顔。
芝生の広がる木陰ゾーンには椅子やテーブルがあり、昼夜を問わずにピクニック気分でのんびりと食事を楽しんでいる。
ただし気になるのは、年頃のメラネシアン男女の割合が少ないこと。ニューカレドニアの人口ピラミッドをみれば各年代が均等に分布しており違和感はないのだが、首都ヌメアではあまり若者を見かけない。
https://www.populationpyramid.net/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A2/2017/
ニューカレドニアを旅していると、乞食や路上生活者が目につかない。1853 年にフランス領となってから間もなく、石炭、金、銅、コバルト、クロム、アンチモン等の様々な鉱物資源が発見されたため、鉱業面において南太平洋の近隣国に対し大きな優位性を得ただけではなく、国際的にも、政治面や経済面での重要性を認められるようになっている。ニューカレドニアの経済的繁栄は1人あたりの国内総生産に照らし合わすと、南太平洋諸国間、フランスの海外県、また世界的に見ても上位を占める。しかし、ニューカレドニアは大失業の危機にあり公衆保健衛生が機能しなくなるような経済及び社会情勢に直面している
聞くと、若者たちはグアム、ハワイ、あるいは米本土への出稼ぎにいってるようだ。「楽園」のイメージと厳しい現実がそこにある。